2026年3月7日土曜日

サンレモ音楽祭とアンナの料理と イタリア風ミートボール=ポルペッティーネと私風ミートボールの比較



ミラノとコルティーナで開催されていた冬季オリンピックが華々しく閉会したと思ったら、二日後にサンレモ音楽祭が始まった。


サンレモ音楽祭。その内容を知らない日本にいた頃から名前だけは知っていたが、なんのことはないイタリアのポップミュージック、といえば聞こえはいいがいわゆる歌謡曲の祭典。


その年のアートディレクターによって選ばれた約30人の歌手が火曜日から土曜日までの5日間繰り返して歌い、プロの審査員とテレビ視聴者の投票でランキングが付く、といったものだ。


サンレモ音楽祭が行われる週、イタリアの国営放送は何かにつけてサンレモ、サンレモと大騒ぎする。イタリアの国営放送の年間のコマーシャル収入の8%はこのサンレモ音楽祭に関わるものだと言うから、視聴率が少し下がっただけでもテレビのニュースで大騒ぎをする。(イタリアでは国営放送もにもコマーシャルがある。テレビも持っている人は視聴料も義務なのに。。。)


米国のグラミー賞みたいに国際的に興味を持たれるような内容ではないのに海外にも報道されるのはきっと主催する側が海外プレスに大盤振る舞いをして記事を書いてくれるよう促しているのではないかと想像しているが、なんの根拠もない私の想像なので真相は知らない。


テレビも持っていないし、長年イタリアに住んでいてもわざわざストリーミングで熱心に見ることはなかった。


ただ2020年から5年間、歌手と歌をセレクトし司会をしていた人の選択が良く、好きな歌や好きな歌手も現れ、その頃から毎年見るようになった。

昨年から司会者が変わり、歌手と歌の選択の趣味も当然変わり、去年はまた以前のふつーの歌謡曲の祭典に後戻りしたような感じだったが、今年は更に酷かった。


まず初日聞いた時はひどい歌ばかりと言うだけでなく、今年はやけに音痴な歌手が多い気がした。

それでもポップミュージックと言うのは何度も聞いているうちに好きになる歌もあるものだ。


うちから100mほどのところに住んでいる同業者のアンナとオリンピックの閉会式を一緒に見たので、味をしめたのか「サンレモも一緒に見ようよ」と言う。が、初日ざっと聞いた範囲で何度も聞きたい曲はなかったので、金曜の夜の「カヴァーの夕べ」なら良いよ、と言っておいた。

「カヴァーの夕べ」とは参加歌手が往年の名曲を誰か別のアーティストと一緒にデゥエットする日で、それなりにまあまあの歌が聞けるはずだ。過去には素晴らしい曲や素晴らしい歌唱を聴いたこともある。


では金曜夜はアンナの家の居間で夕食をとってそのまま大型テレビの前に移動、ということに。

ただアンナは料理らしい料理が出来ない。

料理らしい料理が出来ないのに人を招いての夕食会は頻繁にする。それにはいつも感心している。


料理らしい料理が出来ないアンナが何を作るのかというと、茹で野菜、生野菜、チーズを切ったものと定番のボッタルガのパスタだ。それもオリーブオイルとボッタルガとパスタだけの超シンプルな物。

彼女がボッタルガ以外のパスタを用意したのは過去に一度だけ。その時のパスタソースは同じアパートに住むマリア・アント二エッタから貰った物だった。


オリンピックの閉会式にタラのイガが栗風を作って行ったら「私お魚好きじゃないけどこれは美味しい」と言って食べていたので、


タラのイガが栗風のレシピはこちら

https://cucina-kajorica.blogspot.com/2026/01/blog-post.html



「今回は肉団子のトマトソースを作っていくね」と言ったら、「私何作る?またボッタルガのパスタで良い?」と聞く。

「普段夜パスタは食べないから、野菜の前菜だけで良いよ」と言っておく。


その時に作ったのがこのミートボール

うちの母のハンバーグをミートボールの形にした物なのでイタリアで主流のミートボールと比較してご紹介します。

私も母も玉ねぎが好きなんですよね。


・・・


そのまた翌日もアンナから「サンレモの最終日一緒に見ない?」と電話がかかってきたが、その朝勃発した中東の戦争のことも気になるし、やることもあるし、今年は好きな歌もないし、家で「ながら」で聞くことにすると遠慮した。


結果、今年はサル・ダ・ビンチというナポリの歌手が優勝した。

初日に聞いて「なんだこの歌は?!50年前に聞いても古臭いと思っただろう」と思った歌だが、まさしくそれが優勝したのだった。。。


あんな古臭い歌が優勝、、、と愕然とししばらく納得できなかったが後日新聞を読んでいて、有名なコラムニストが「カモリスト(ナポリ地方のマフィアをカモッラと呼び、カモリストはカモッラのメンバーの意)の結婚式になら良いかもしれないが云々」と酷評していて、嫌だと思ったのは私だけでないことに少し安心した。



さて私風ミートボールとイタリアで主流のミートボール

特に異なる部分を太字にします。


<私風ミートボール材料> 3・4人分



<ミートボール>


・合い挽き肉 330g


・玉ねぎ 小1個 微塵切り


・卵 1個


・塩コショウ


・胚芽付き小麦粉 適量


<トマトソース>


・トマトピューレ 800g


・ニンニク ひとかけ





<<イタリアで主流のミートボール、ポルペッティー二のトマトソース材料>> 3・4人分


<ミートボール>


・牛挽肉 350g


・卵 2


・粉チーズ(パルメザンかグラナパダーノ) 大さじ5杯


・牛乳 大さじ5杯


・パン粉 大さじ1ー2杯


・ナツメグ 適量


・塩


<トマトソース>


・トマトピューレ 800g


・ニンニク ひとかけ



<作り方・私流>


1私流・小麦粉以外のミートボールの材料を合わせ、柔らかすぎる様なら徐々に小麦粉を加え適当な硬さになったら3cmほどのボールにまるめます。




2私流・オリーブオイルを敷いたフライパンにニンニクひとかけを潰して香りをつけ、1のミートボールを重ならないように配置し焼き目をつけます。




3私流・おおむね火が通ったら他の鍋で温めておいたトマトピューレを流し込み、中火の弱火で蓋をして12・15分煮込み出来上がり。








<作り方・イタリア流>


1イタリア流・牛乳以外のミートボールの材料を合わせ、硬いようなら徐々に牛乳を加え適当な硬さになったら3cmほどのボールにまるめます。


2イタリア流・オリーブオイルを敷いたフライパンにニンニクひとかけを潰して香りをつけ、トマトピューレを流し込みざっと混ぜ、煮立ったら1のミートボールを加えます。


3イタリア流・ミートボール中火の弱火で蓋をして10分経ったらかき混ぜてもう5分煮て出来上がり。



アンナ作ミニマルな茹で野菜の前菜。

調味料は一応テーブルに出ているが使わない。




ここまでミニマルだとまるでコンセプチュアル・アートのようだ。。。





 

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