2026年1月23日金曜日

タラのいが栗風とエンリとタミーの家の改装



ミラノで一番寒いのは12月後半と1月前半。

3月上旬が一番寒い東京で育ったので、ミラノで過ごした最初の冬は、1月にこんなに寒かったらこの先どうなるんだろうと不安になりましたが、2月になると春めいてきます。


ミラノなど北イタリアの冬の風物詩というと街頭に出る屋台(ミニトラックの焼き栗屋があります。)近所の2kmの長さのショッピングストリートのブエノス アイレス大通りには冬になると移動焼き栗屋が3、4台やってきます。


何故焼き栗屋の話から始めるかというと、今日のレシピのいが栗を手抜きで作りたい時は、焼き栗屋で既に剥かれている栗を買って来れば、手間が省け簡単、と考えたわけです。


でもクリスマスにパオラGの次女のルチアが、モンブランを作るべく持ってきた栗が、既に蒸して皮を剥いてある栗。スーパーで簡単に買えるのだと。知らなかった。。。


なので今回のレシピはスーパーの剥き栗で作ることに。


これは以前大勢の会食で日本風の「いが栗」のようなものを作りたいと。でも私はエビのアレルギー。食べるどころか、エビに触った手を目に触れただけで膨れ上がってしまうような猛烈なアレルギーなので代用の魚類、冷凍で簡単に入手可能なタラで作ろうと考えた自己開発レシピです。


好評で、エンリは特に気に入った様で、その後うちに食事に来ると「あのタラのいが栗風美味しかった。」と繰り返すので、レシピの後でタミーと旦那のエンリの事、特に私がデザインした彼らの家の事を少し書きましょう。





<材料> 12個分  3、4人分


・剥き栗(焼き栗でも蒸し栗でもOK) 12個


・たら切り身 230g


・細くて短いパスタ  約150g

もちろん日本のお蕎麦を短く折ったものでもOK


・溶き卵  1/3個分


・片栗粉         適量


・塩         適量


・オリーブオイル 適量




<作り方>


1・たら切り身は洗って、キッチンペーパーで水気を取り、小さめに切ってミキサーにかけます。




2・1に溶き卵1/3個分を流し込み、お団子に出来るくらいになるまで片栗粉を徐々に足します。




3・2を栗の周りにつけ、更に周りにフェリーニというスープ用の細くて短いパスタをつけていきます。

もちろん、日本の伝統的ないが栗のように日本のお蕎麦を短く折ったものでもOKです。




4・3をオーブンペーパーを敷いたオーブンのトレーに並べ、塩を振り、オリーブオイルを一筋垂らします。




5・4を180度で25分火が通るまでオーブンで焼いたら出来上がり。










<エンリとタミーの家の改装>

エンリとタミーの話はこちらでも

エマヌエルのちょっと特別なサルビアのパスタをレリチの友人宅で作る。


マンマ・ピーナのためのレッドチコリ、チーズ、アンチョビの新前菜とプラダ財団パーティーの定番カナッペ



タミーのレシピはこちら

100%家庭料理! 簡単ヘルシー ! タミーのチーマ・ディ・ラパのパスタと初対面のミラノのレントゲン

https://cucina-kajorica.blogspot.com/2023/11/100.html


チーマ・ディ・ラパのレシピのときにも書いた様に、もともとタミーはデザインの仕事のクライアントの会社の押しの強い敏腕マーケティングマネージャーだった。


エンリと一緒に住む家の部分改装のインテリアデザインを三度受け、そして親戚中集まるクリスマスの食事に招待され、タミーとエンリの結婚式に招待され、と私たちの「職業的」な付き合いは自然と友達つき合いになっていった。

1回目の改装を依頼された頃二人はまだ恋人同士だった。第一印象のエンリは関白亭主型に見え、押しの強いタミーとうまくいっているのが不思議に見えた。一見横暴に見えるが、表現とは裏腹に実はすごく優しい男性だと分かるには、少し時間がかかった。

これから一緒に住み始めようと思うのだけど彼の家が住みにくいからなんとかして欲しいという依頼の第1回目の改装は、家は彼の所有の広い3階建の地上階の元々は広い土間の様なスペースをリビングルームにしたものだが、誰がどう見ても最低限の壁と設備の工事が終わったまま放り出された状態で、新しいばかりでデザインとか設計とかそういう思考がなされた空間には見えず、家具も一つもなかった。改装を設計し施工を管理していた建築家とエンリが喧嘩をしたらしい。エンリは容易に人を信用しない。リビングルームの改装は私のテイストでもあり、家のオーナーのエンリも好みなミニマルなインテリアとなった。





第2回目の改装はキッチンの部分改装。エンリが一人で発注したコンテンポラリーデザインのシステムキッチンはタミーには気に入らなかったらしい。
そんな風に家を改装しながら、二人の絆は徐々に固まっていったようだった。良かった。実は家の改装で仲違いし、破綻する夫婦や、病気になった、最悪のパターンでは癌を病み亡くなった人というのも知っている。

でも離婚歴のあるエンリはなかなか二人の関係の将来を
を建設的に考えられない様子だった。押しの強いタミーが友人の前で「結婚しようよ!」と言っても、いつもエンリは「No!!」と強く拒否していた。


そんなエンリが結婚を考え始めたのには、猫も大きな理由のように思える。結婚話と同じように押しの強いタミーが友人の前で「猫が飼いたい!」と言ってもいつもエンリは「No!!」と答えていたが、タミーは猫にはなんとかエンリの「Yes」を獲得した。猫が家にいるようになってから、外出好きのタミーがすっかり家にいるようになった。それから暫くして二人は結婚した。

結婚して暫くしてタミーから相談を受ける。今の家はエンリのテイスト過ぎて自分の居場所という感じがしない。「私の家」と思えるインテリアに前回改装しなかった部分を改装したい、とのことだった。元々夫所有の家や、夫の経済力だけで家を購入したイタリア人のカップルで妻が夫婦の住まいを「自分の家と感じられない」と悩んでいる例は他にも知っている。

1階目の改装から7年しか経っていなかったが、その間に私個人もアンティークに大きく傾倒し、以前だったら決してしなかっただろうと思うデコラティブなデザインが抵抗無くできるようになっていた。

そして、家の半分がエンリの趣味の1回目の改装のインテリア、もう半分がタミーの趣味のデコラティブなインテリアとなった。経緯を知らない人が見てどう感じるかは想像できないが、その全く異なる空間が私にはとても違和感なく共存しているように思える。丁度エンリとタミーという強くてとても違う性格の二人が一緒にいて違和感がないのと同じ様に。




# イガクリ
#
いが栗
#
たら
#

#
魚料理
#
自己開発
#
前菜
#
冬の風物詩
#
エンリとタミー
#
友達
#
イタリア生活
#
おうちごはん
#
家庭料理
#
インテリアデザイン
#
インテリア改装
#
ミニマルデザイン
#
デコラティブインテリア



0 件のコメント:

コメントを投稿