2026年10月30日金曜日

超時短3分料理 だし巻き卵風栗入り卵ブディングと動物愛護か地球環境かのジレンマ


 

イタリア人に私の大好きな茶碗蒸しを食べさせると大抵は複雑な顔をする。

あの柔らかさ、歯応えのなさが「アルデンテ」を美学とする国民には今一つ納得できないのではないかと想像している。


ところが、ヴェネツィアで作っただし巻き卵は大好評だった。

出汁の量を減らしただけで印象はそんなに違うものか。


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ここで一応、茶碗蒸しとだし巻き卵の卵と液体の分量をおさらい比較してみます。


プロが黄金比と呼ぶ茶碗蒸しの出汁は、1 : 3だそうで

卵1個 (殻無し60g): 出汁180ml


マイブームのだし巻き卵は 5 : 3

卵1個 (殻無し50g): 出汁23ml(簡略化のため通常やや多め) : みりん5ml : 醤油2ml=液体合計30mlで茶碗蒸しの5分の1の量。


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気を良くして、ミラノに戻ってからもタンパク質が足りないな、と思うメニューの時はだし巻き卵を作るようになった。


卵を容器に割り入れ、だし、みりんを加え混ぜるだけの簡単な作業に1、2分。

後はレンジで1分チンするだけ。

たったの3分でゆで卵より、卵焼きより簡単で美味しい一品になる。


初めはだし巻き卵の雰囲気を出すために角の容器で作っていたがそれだとお皿に盛り付け食べるので調理用容器とお皿を汚すことになる。超時料理は徹底時短でもう直接一人用のココット皿(ラメキン)に入れてチンすると片付けも簡単になる。


そしてココット皿に入れただし巻き卵は雰囲気「卵のブディング」と呼びたくなる。


卵のブディングと呼ぶなら、もっと工夫してみても良いのでは?

食生活でもつい本業の癖が出る。


そこで季節の栗を入れてみた。出来合いの蒸し栗だけどホクホクして美味しい。

街頭のの焼き栗屋で買ってきた栗でも、かぼちゃをサイコロ状に切って電子レンジで加熱したものでも美味しそうだ。


それからイタリア料理で似たものがあるか調べてみた。

「卵のブディング」で調べるとヒットして来るのは所謂「プリン」つまりスイーツだけ。


それならこれは「私の創作料理」と自慢できそうだ。(笑)こんなに簡単なのに。




<材料>


・卵小玉 1個 (殻付き60g)

・出汁 大さじ1と1/2(23ml)

・みりん 小さじ1(5ml)

・醤油 小さじ1/3 (2ml)


栗入りの場合

・蒸し栗、または焼き栗 2、3個


<作り方>


1・栗以外の材料をよく混ぜ合わせます。





2・1をココット皿に注ぎ(だし巻き卵は器にくっつかないのでココット皿にバターや油を塗る必要はありません)上に栗を置き、沈んでゆく栗を見ながら電子レンジに入れ500Wで1分チンします。

一応楊枝でを刺して、火が通っているか確認し、まだならもう少し加熱してから頂きましょう。






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近年各種ポッドキャストにハマっていて、最近聴き始めた「コントルニ」(付け合わせ野菜の意)という食品、食材に関するポッドキャストがあり、それによると


「学術誌「ロイヤル・ソサエティ・オープン・サイエンス」に今年7月に掲載された研究論文がによると、英国の卵生産がすべて、鶏舎に閉じ込められた鶏ではなく、鶏にとって理想的な放し飼い卵だけで生産するとなると、そのための発するCO2は60%以上も増えその他の気候変動への影響データも大きく悪化する・」と。


私たちが毎日消費する卵、動物愛護的な観点を優先すべきか、それとも地球環境を優先すべきか、うーん。難しいです。


卵というのは全界の人々の動物性タンパク質供給源の9%と言われているだけに、選択はかなりのジレンマに陥りそうです。


「コントルニ」イタリア語版リンク

https://podcasts.apple.com/jp/podcast/contorni/id6817775001?i=1000796396027



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2026年10月23日金曜日

キャーラの「メロンのローズペッパー」とゆず大根改良版



先週木曜から日曜までのヴェネツィア滞在、当初の予定では到着当日木曜日は持ち寄りディナー。

金曜は評判のレストランに行き、土曜が私の寿司ディナーのはずだったが、キャーラが土曜お母さんのところに行かなければならなくなり、一緒に食事をするのは木曜と金曜だけ、レストランはキャンセルし寿司ディナーを金曜に繰り上げることになった。


メンバーはキャーラ、マリア・グラツィア、私たち3人の外にキャーラのロンドンの家の下階に住んでいるアートディレクターのチャーリーの4人。彼も私たち同様ビエンナーレを見るためにヴェネツィアを訪れていた。


到着日はミラノからの電車が70分も遅れ、午後の観光市内予定も撤回してキャーラの心地よい家でおしゃべりと、頼まれていた壊れたお皿を漆で修理などして過ごす。


麦漆で接着したお皿 着色はまだずっと先


キャーラとマリア・グラツィアは初対面だったがあまり違和感なく安心した。


木曜の晩のメニューは、前菜がマリア・グラツィアが本場から持ってきたオリーヴェ・アスコラーネというオリーブの詰め物。小さなオリーブの中に3種類の肉と野菜を詰め込み衣を付けて揚げるという非常に手間のかかる料理で私は作ったことがない。もちろん料理が苦手で食べることに興味のないマリア・グラツィアが作ったのではなく、地元で美味しいと評判のお店で大量に買ってきたものだ。

オリーヴェ・アスコラーネは有名な料理でイタリア全国のスーパーで出来合いのものは売っているが往々にして衣が厚すぎて美味しくない。

マリア・グラツィアの地元のものは流石本場物で美味しい。

私も一度作ってみたい料理と思いつつ材料の多さにめげて先送りしている。


プリモピアットはキャーラがツナと生トマトのパスタ用ソースを作ったが、美味しいパンが買ってあったのでパスタはやめてブルスケッタにして食べることに。


このレシピは頂き!と思ったレシピはセコンドとデザートの中間のメロンで、メロンの上にローズペッパーをかけて食べるというだけのモノだが、中々美味しく、簡単で見た目も綺麗。



用意中のオリーヴェ・アスコラーネとメロンのローズペッパー


マリア・グラツィアが既に出来ているオリーブをオーブンで焼くだけ(本来オリーヴェ・アスコラーネは揚げるがキャーラの美しいキッチンで揚げ物は失礼なのではと私がオーブン利用を提案)の簡単な作業に手際悪く膨大な時間を注ぎ、一方キャーラがテキパキとパスタソースを作り、パンを切り、切ったメロンにローズペッパーをかけている間、私は翌日用の大根を菊花に切っていた。


外出していたチャーリーが戻り皆で食事。チャーリーが加わると会話は英語に切り替わる。

しばらく使っていなかった英語、なんと衰えた事か。


初めからイギリスからの友人が同時期に滞在すると聞いていたので寿司ディナーの食材は4人分用意して行った。生のマグロはディナー当日の朝、ヴェネツィアの有名な魚市場で買う予定だったので明日の晩は寿司にするけど生魚が食べられるかとチャーリーに尋ねる。初めは大好きだと言っていたのに途中から「でも僕はやっぱり明日は外食しようかなぁ、、」などと言い出す。日本食が本当は好きじゃないのかと私は黙っていたが、彼の性格を知っているキャーラが「日本酒のボトル1本持って来るなら仲間に入れてやってもいい。」などと言っている。遠慮しているチャーリーに義務を課して居心地を良くしてあげるという配慮なのだ。


流石キャーラ。

イタリア国内だけでも約1500人世界中で6000人の社員を抱える会社を切り盛りしていただけのことはある、と深く感心した。


三泊もお世話になるのでは何をお土産にしようかと私が悩んでいた時に「柚子と紫蘇が沢山あるから日本食作ってくれなきゃ」と言って準備を楽にしてくれたのと同じだ。


初日はそれなりに盛り上がり楽しく夜がふけた。


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翌朝は早朝ヴェネツィアのリアルト橋の近くにある有名な魚市場に行き生食用マグロを購入。

私とマリア・グラツィアはそのままビエンナーレに向かい生魚はキャーラが家に持ち帰ってくれた。






リアルト橋の近くにある有名な魚市場 

場所柄もあり、写真を撮る観光客も多い


ビエンナーレのアルセナーレの会場を歩きながらモノトーンの服を着た私とマリア・グラツィアがいつ赤いジャケットのチャーリーに遭遇するかと想像したが、後になってその日は彼は別のもう一つの会場のジャルディーニに行ったのだと知った。


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さて2日目の夕食は私の担当。


柿のマリネは2時間くらい漬け込みたいので帰宅してすぐに作る。


次に、枝豆は冷めてから出してもいいのでミラノから持参した冷凍枝豆を茹でる。

携帯のボリュームを下げすぎていたためタイマーに気が付かず危うく茹で過ぎそうになったがギリギリセーフな感じに仕上がった。


昨日菊花に切って漬け込んだ大根を皿に盛り付け雄しべ雌しべのように柚子の皮を刻んでかけると、綺麗だと見た目は好評だった。


私がだし巻き卵や寿司飯を用意しマリア・グラツィアがカッパ巻き用のきゅうりを切っている間に、帰宅したチャーリーが柚子の皮と紫蘇の種入りジントニックをみんなに作ってくれる。

美味しい。

手巻き寿司準備をしながら柚子の皮と紫蘇の種入りジントニック



手巻き寿司の具は

・マグロ

・だし巻き卵

・きゅうり

・ますのいくら

・アボカド

・セロリ


昨晩はキッチンで食べ、それも親密感が出ていいのだが、この日はダイニングルームで食事をすることに。





結果。

枝豆と手巻き寿司は想像通り大好評。だし巻き卵も好評。

柿のマリネは想像以上に大好評。


皆ちょっと難しそうに食べていたのが菊花大根。丸1日も漬け込んでしまったので味が少しきつすぎたようだ。私は「稲葉さんのピリ辛漬け」でも慣れているからいいけど。


ミラノで一応試作した時にネットで見たレシピではお酢が柚子の果汁の倍量でキツすぎると判断し量を逆転させたのだがそれでもお酢がキツかった。

その時に柚子だけでお酢を抜いたらどうだろうと思ったけど、ゆずが手元になかったので試作ができなかった。


ヴェネツィアから柚子を2個もらって帰りお酢を抜いた柚子大根を作ってみた。

お酢抜きの方が圧倒的に美味しかった。これこそ本当の「柚子大根」だ。


<改良版柚子大根漬け汁>


・大根 150g

・柚子果汁 1個分 (大さじ約2強)

・砂糖 小さじ 1

・塩 小さじ 1/3



チャーリーがゲストブックに残したメッセージ






マリア・グラツィアに伝授した「日本式白米の炊き方」のメモ



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3日目キャーラがお母さんのところに行く前に、オリーブがたくさん成っているから、採って持って帰ってというのでオリーブ狩り。

相当な量を持ち帰ってきた。


保存食にしないと食べきれないので現在苦味を抜くために毎日2、3ど水を変えながら20日水に浸すという作業が進行中。


完成したら投稿します。


庭のオリーブの木


このようにミニ熊の手でオリーブを落とす。


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