2026年2月6日金曜日

トピナンブールの根の金平とミラノのエスニック野菜事情



今日は冬季オリンピックの開会式。

昼過ぎに聖火ランナーが近所を通ったので見物して来ました。




生きている間に住んでいる街でもう一度オリンピックが開催されるなんてないだろうなぁ。。。なんて思う年齢なんですね。


街の印象は、中心のドーモ広場などに大きな仮設店舗が出来て、商業中心という感じでちょっとがっかりしています。「デザインの街、ミラノ」は全く忘れられてしまったのか残念です。


唯一アーティスティックなのは中央駅の国旗色のライトアップでしょうか。




*****


さて今回はレシピの方は12月に作った和食の投稿です。

トピナンブールは一年草なので、12月に掘り起こすと古い根が黒ーくなっていて、来年育つねは白いのですぐにわかります。

多分この時期の掘り起こしても同じ事でしょう。


根菜トピナンブール(菊芋)の食べ方やどんな経緯で自分で栽培する様になったかは、この投稿に書きました。

トピナンブールとはどんな野菜か、「バルコニーで育てるトピナンブールの話」、プランターからの収穫の写真などはこちらをご覧下さい。

https://cucina-kajorica.blogspot.com/2024/01/vs.html



毎年春に30x30x60cmのプランターに植え付けるのは根8つだけなのに、毎年秋に花を楽しんだ後、冬には百数十個はありそうな根が収穫できてしまいます。

すごい繁殖力ですね。


いつもいつも炊き込みご飯やリゾットも飽きるので、他に何か食べ方は?と思いを巡らし、金平にしてみてはどうだろう?と。


イタリアでは1990年代は生姜を見つけるのも一苦労でした。もう20年以上ニラと紫蘇はプランターで栽培していますが最近ではニラは野菜として、紫蘇は春に鉢植えで見つかる様になりました。


みたので入手可能なエスニック野菜は大根、白菜、ニラ、カブなはもちろんゴーヤやタロ芋、蓮根、オクラなど、中華料理、東南アジア料理に使われる野菜は簡単に見つかる様になりましたが、見つからないものがいくつかあります。

春菊はないですが、味の似ている葉っぱつきのにんじんが売っているので普通イタリア人は捨ててしまう葉っぱを洗って冷凍しておけば、好きなときに使えます。


本当に似たものがないのは山芋。とろろ蕎麦大好きなのに。

私が大好きなとろろ蕎麦を注文するたびに、父に「江戸っ子は盛りだ!」と代々江戸っ子に父に嗜めれれていた。。。


ゴボウも日本独特の野菜のなのか見かけたことはありません。

そう言えば戦時中日本で捕虜だった外国兵が受けた虐待の一つとして「木の根を食べさせられた」と訴えたがそれは実はゴボウだった、という話を聞いたことがあります。(出典失念)


知り合いの日本人夫婦のご主人はミネラルウォーターのペットボトルを縦に繋ぎ合わせて1本ずつ栽培していました。。。。大変そうだなあ、努力は報われるのかなぁ、と、真似をしたことはありません。


トピナンブールは、特に、花が咲く方のトピナンブールの根は繊維質の多い根菜で、ある意味ゴボウに似ています。シャキッとした歯触りで、生でも食べられる野菜です。。。と言っても、花が咲く方のトピナンブールの根を食べている人が私以外にいるかは疑問です。


作り方はキッコーマンのこのシンプルなレシピを参考にしました。

https://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00000638/


極めてシンプルな味付けでいい感じに仕上がりました。


今回は特にエピソードなしです。


<材料>


・花の咲くトピナンブールの根 150g


・にんじん 100g


・ごま油


・赤唐辛子(輪切(またはペペロンチーノをちぎったもの)


・醤油 大さじ1


・みりん 大さじ1


・砂糖 大さじ 1/2


・白ゴマ 適量


<作り方>


1・トピナンブールは良く洗い、ヒゲの様に細い部分は切り取り、太めの根は半分に縦割りします。



2・フライパンにごま油と赤唐辛子を入れて中火で熱し、トピナンブールとにんじんを加え、しんなりするまで炒めます。




3・2に醤油、みりん、砂糖を加え、汁気がなくなるまで約5分炒めながら調味料を絡めます。




4・器に盛って白ゴマを振りかけます。




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2026年1月30日金曜日

簡単ヘルシー!カーボロネロ(黒キャベツ)のチップス


イタリア語に最も近い発音をカタカナにして「カボロネーロ」と日本語で検索すると、「カーボロネロ」という名で色々ヒットするので、日本でも見つかる野菜という前提でレシピを書きます。


初めてカーボロネロを食べたのは20年以上前のマルタの家。

セモリナとカーボロネロのスープで、マルタは食べながらしみじみと「私この野菜が大好きなの」と言っていた。


マルタのレシピはこちら





スープは美味しかったのだが、イタリア中部トスカーナ地方原産のこの野菜、当時は今ほど北イタリアに普及していなかったので、頻繁に料理をする様になったのはここ3、4年。


その「しっかりした味」だけでなくパセリ並みに鉄分を含み、強烈な抗酸化作用がある、と良いことばかり。

パセリは鉄分の多い野菜の代表ですが、沢山は食べられないのに比べ、カーボロネロは簡単に何百グラムでも食べられます。

特に今月は毎年11月にする献血が多忙でお正月明けにずれ込み、丁度カーボロネロの旬なので、失った鉄分補給のため毎日の様に食べています。


色々レシピはありますが、まずは最も簡単な「カーボロネロのチップス」をご紹介します。


前菜としても、リゾットにトッピングしても、または肉料理などに添える野菜としても、ワインのおつまみとしても美味しくいただけオールマイティーな料理です。


普通はオーブンで作り、オーブンだとカリッと、手掴み出来るくらいチップスらしく仕上がりますが、オーブンを持っていない方、省エネをしたい方は中華鍋でも美味しくできます。



<材料>


・カーボロネロ  好きなだけ


・オリーブオイル 適量


・塩 適量


<調理器具>


オーブンまたは中華鍋




<作り方>


1・まずカーボロネロは茎を除きます。

取り方は、茎の下を片手で掴み、もう片方の手で下から上に向かってしごく様に引っ張ります。




2・1をよく洗い、軽く水を切ります。若干水がついている方が次の過程で塩をしたときに馴染むので、きっちり乾かす必要はありません。




3-1・オーブンで作る場合トレーに1を広げ塩を振り、オリーブオイルを回しかけ、200度で4-5分程度焼きカリッとしてきたら出来上がり。





3-2・中華鍋で作る場合は、鍋をよく熱し、油を敷かずに2を入れ、上から塩を振り、オリーブオイルを回しかけし混ぜながらやや強めの中火で炒めます。

経験から鍋に油を先に入れて普通の野菜炒めの様に炒めるより、この方法の方がオーブンで焼いたものに近い出来上がりになります。






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2026年1月23日金曜日

タラのいが栗風とエンリとタミーの家の改装



ミラノで一番寒いのは12月後半と1月前半。

3月上旬が一番寒い東京で育ったので、ミラノで過ごした最初の冬は、1月にこんなに寒かったらこの先どうなるんだろうと不安になりましたが、2月になると春めいてきます。


ミラノなど北イタリアの冬の風物詩というと街頭に出る屋台(ミニトラックの焼き栗屋があります。)近所の2kmの長さのショッピングストリートのブエノス アイレス大通りには冬になると移動焼き栗屋が3、4台やってきます。


何故焼き栗屋の話から始めるかというと、今日のレシピのいが栗を手抜きで作りたい時は、焼き栗屋で既に剥かれている栗を買って来れば、手間が省け簡単、と考えたわけです。


でもクリスマスにパオラGの次女のルチアが、モンブランを作るべく持ってきた栗が、既に蒸して皮を剥いてある栗。スーパーで簡単に買えるのだと。知らなかった。。。


なので今回のレシピはスーパーの剥き栗で作ることに。


これは以前大勢の会食で日本風の「いが栗」のようなものを作りたいと。でも私はエビのアレルギー。食べるどころか、エビに触った手を目に触れただけで膨れ上がってしまうような猛烈なアレルギーなので代用の魚類、冷凍で簡単に入手可能なタラで作ろうと考えた自己開発レシピです。


好評で、エンリは特に気に入った様で、その後うちに食事に来ると「あのタラのいが栗風美味しかった。」と繰り返すので、レシピの後でタミーと旦那のエンリの事、特に私がデザインした彼らの家の事を少し書きましょう。





<材料> 12個分  3、4人分


・剥き栗(焼き栗でも蒸し栗でもOK) 12個


・たら切り身 230g


・細くて短いパスタ  約150g

もちろん日本のお蕎麦を短く折ったものでもOK


・溶き卵  1/3個分


・片栗粉         適量


・塩         適量


・オリーブオイル 適量




<作り方>


1・たら切り身は洗って、キッチンペーパーで水気を取り、小さめに切ってミキサーにかけます。




2・1に溶き卵1/3個分を流し込み、お団子に出来るくらいになるまで片栗粉を徐々に足します。




3・2を栗の周りにつけ、更に周りにフェリーニというスープ用の細くて短いパスタをつけていきます。

もちろん、日本の伝統的ないが栗のように日本のお蕎麦を短く折ったものでもOKです。




4・3をオーブンペーパーを敷いたオーブンのトレーに並べ、塩を振り、オリーブオイルを一筋垂らします。




5・4を180度で25分火が通るまでオーブンで焼いたら出来上がり。










<エンリとタミーの家の改装>

エンリとタミーの話はこちらでも

エマヌエルのちょっと特別なサルビアのパスタをレリチの友人宅で作る。


マンマ・ピーナのためのレッドチコリ、チーズ、アンチョビの新前菜とプラダ財団パーティーの定番カナッペ



タミーのレシピはこちら

100%家庭料理! 簡単ヘルシー ! タミーのチーマ・ディ・ラパのパスタと初対面のミラノのレントゲン

https://cucina-kajorica.blogspot.com/2023/11/100.html


チーマ・ディ・ラパのレシピのときにも書いた様に、もともとタミーはデザインの仕事のクライアントの会社の押しの強い敏腕マーケティングマネージャーだった。


エンリと一緒に住む家の部分改装のインテリアデザインを三度受け、そして親戚中集まるクリスマスの食事に招待され、タミーとエンリの結婚式に招待され、と私たちの「職業的」な付き合いは自然と友達つき合いになっていった。

1回目の改装を依頼された頃二人はまだ恋人同士だった。第一印象のエンリは関白亭主型に見え、押しの強いタミーとうまくいっているのが不思議に見えた。一見横暴に見えるが、表現とは裏腹に実はすごく優しい男性だと分かるには、少し時間がかかった。

これから一緒に住み始めようと思うのだけど彼の家が住みにくいからなんとかして欲しいという依頼の第1回目の改装は、家は彼の所有の広い3階建の地上階の元々は広い土間の様なスペースをリビングルームにしたものだが、誰がどう見ても最低限の壁と設備の工事が終わったまま放り出された状態で、新しいばかりでデザインとか設計とかそういう思考がなされた空間には見えず、家具も一つもなかった。改装を設計し施工を管理していた建築家とエンリが喧嘩をしたらしい。エンリは容易に人を信用しない。リビングルームの改装は私のテイストでもあり、家のオーナーのエンリも好みなミニマルなインテリアとなった。





第2回目の改装はキッチンの部分改装。エンリが一人で発注したコンテンポラリーデザインのシステムキッチンはタミーには気に入らなかったらしい。
そんな風に家を改装しながら、二人の絆は徐々に固まっていったようだった。良かった。実は家の改装で仲違いし、破綻する夫婦や、病気になった、最悪のパターンでは癌を病み亡くなった人というのも知っている。

でも離婚歴のあるエンリはなかなか二人の関係の将来を
を建設的に考えられない様子だった。押しの強いタミーが友人の前で「結婚しようよ!」と言っても、いつもエンリは「No!!」と強く拒否していた。


そんなエンリが結婚を考え始めたのには、猫も大きな理由のように思える。結婚話と同じように押しの強いタミーが友人の前で「猫が飼いたい!」と言ってもいつもエンリは「No!!」と答えていたが、タミーは猫にはなんとかエンリの「Yes」を獲得した。猫が家にいるようになってから、外出好きのタミーがすっかり家にいるようになった。それから暫くして二人は結婚した。

結婚して暫くしてタミーから相談を受ける。今の家はエンリのテイスト過ぎて自分の居場所という感じがしない。「私の家」と思えるインテリアに前回改装しなかった部分を改装したい、とのことだった。元々夫所有の家や、夫の経済力だけで家を購入したイタリア人のカップルで妻が夫婦の住まいを「自分の家と感じられない」と悩んでいる例は他にも知っている。

1階目の改装から7年しか経っていなかったが、その間に私個人もアンティークに大きく傾倒し、以前だったら決してしなかっただろうと思うデコラティブなデザインが抵抗無くできるようになっていた。

そして、家の半分がエンリの趣味の1回目の改装のインテリア、もう半分がタミーの趣味のデコラティブなインテリアとなった。経緯を知らない人が見てどう感じるかは想像できないが、その全く異なる空間が私にはとても違和感なく共存しているように思える。丁度エンリとタミーという強くてとても違う性格の二人が一緒にいて違和感がないのと同じ様に。




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