「レシピ」というよりもパスタの「見せ方」「プレゼンテーション」のバリエーションです。
この、既にソースを絡めたパスタを、ごく薄く引き伸ばした生パスタで包んでオーブンで焼いたものは、二年前にネッラの家の夕食会で初めて見て、それ以来いつか作りたいと思って来ました。
所謂パスタ・アル・フォルノ(パスタのオーブン焼き)の変形。
パスタ・アル・フォルノはオーブンで仕上げるので、事前に用意が出来、来客中にパスタを茹で上げてバタバタ、というシュチュエーションにならなくて済む便利なプリモ・ピアットでイタリアの伝統的な家庭料理です。
それを更にこの様に包み焼きにしてみると、手間がかかるけど見た目がとても可愛く、後に立派なセコンド・ピアット(メインディッシュ)を用意しているけど、ちょっとだけプリモもあった方がいいという状況の時、一人分パスタ50g弱で、見栄え良く、気の利いた、前菜のようなプリモピアットになり都合が良いのです。
現役時代に民放のテレビ局に勤めていたネッラとは、パトの家のパーティーで知り合った。
イタリアが景気の良かった時代に大いに楽しんだ世代だからか、パーティー大好きで社交的。
パトの家で私が「感じの良い人」とスカウトされたように、ウチに招待すると、私の友人達の中から気の合いそうな人を見つけ電話番号を交換している。そういうのが好きなのだ。
広く浅くというタイプなので困った時や落ち込んだ時に電話をしようとは思わない。決して悪い人ではないのだけど。というわけで細かい人物描写は抜きにします。
お料理上手で、料理雑誌などを見て色々新しいレシピを試すのが好きな様子だ。
あの見栄えの良いネッラのパスタの包み焼き見て以降、作ってみようと何度も考えたけれど、装飾用の皮だけのために少人数分生パスタを打つ手間を考えると、いつまでもお神輿をあげずに二年近くが経過した。
ある日ふと、春巻きの皮を使ってみたらどうだろう、と思いつく。
春巻きの皮なら中華街まで行かなくても近所のバングラデッシュ人が経営しているエスニック食品店で簡単に入手が可能。というのも、インド料理のサモサをミラノの東南アジア人達はどうも春巻きの皮で作るようだ。
それからもしそれがうまく行ったら、パスタを春巻きの皮で包んでフィンガーフードにしたら、立食パーティーで出すのに面白いのではないか、などと想像してみた。
これは失敗に終わったのだか。理由は後で説明します。
一人用の容器の大きさは内径10cm、高さ4.5cm程度のもで丁度パスタ50g弱で丁度良い感じ。
<作り方>
1・好みのパスタソースを硬めに茹でたパスタに和えます。
*茹で時間11分と書いてある短い「半ペンネ」(ペンネというマカロニの様なパスタの半分の長さのもの)を使用しましたが、2分短く9分だけ茹でました。用意からサーブまでに時間がかかる場合はもっと短くても良いかもしれません。
https://cucina-kajorica.blogspot.com/2024/03/blog-post_15.html
中に入れるパスタお好みで決めてください。
印象としてはトマトベースの比較的伝統的なパスタのほうが良いように思います。
2・一人用の容器にオリーブオイルを塗り春巻きの皮を並べ広げ、容器に沿うよう窪みを作ります。
3・2に1のパスタを入れ、上部の春巻きの皮を閉じて、オリーブオイルを少量垂らします。
4・180度のオーブンで春巻きの皮がカリッとするまで焼き、熱々をサーブします。
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「パスタを春巻きの皮で包んでフィンガーフードする」という試作の方は、少量余った具を春巻きのように包んでオーブンで焼いたのですが、トレーに触れている方の下面の皮が柔らかくなってしまい、失敗でした。
結論:オーブンではダメ。油で揚げたら良いかもしれません。
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