春たけなわ!いよいよピクニックシーズンの到来です。
(日本では「春たけなわ」と呼ぶには早いというクレームが付きましたが、私のずんでいる地域は春の訪れも夏の訪れも早く、5月になると天気が良ければ「海に行こうか?」という感じなので4月中旬が春のど真ん中、という感じです。)
今週末はイースターですがイタリア語でイースターは「パスクワ」と言います。
そしてイースターマンデーは「パスクェッタ」(小さなパスクワ」の意)とも呼ばれ、ピクニックに出かけるのが伝統的習慣。
今年のパスクワはオルトレポーというミラノの南40kmの丘陵地帯でワインの産地に招待されているので簡単投稿にさせて頂きます。
ピクニックといえば、パスクェッタの他にローマの方では「マジェット」(「小さな5月」の意)5月1日のメイデーにピクニックをする習慣があると聞いています。
ミラノで「マジェット」をするという話は聞いた事がありません。
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今回紹介するそら豆とペコリーノチーズにベーコンを加えたものは「マジェット」のピクニックの定番アイテムだそうですが、私はローマ出身の友人は少なく、昔から春になるとトスカーナ出身の人達が「春だ!そら豆だ!」と騒ぐのでこのそら豆とペコリーノチーズの取り合わせを知りました。
春のそら豆を生で食べるのがトスカーナの風習。
日本種のそら豆は生に適さないという説もあり、また生のそら豆に抵抗のある人は2−3分くらい茹でて食べて下さい。
食材の取り合わせで美味しい食べ方でレシピとさえ呼べない様な代物ですが、これを楽しみに春を待っている人もいるくらい愛されている食べ方。
今回は特別なエピソードは無いので、レシピの後に簡単にペコリーノチーズの説明をします。
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材料写真
<材料> 2、3人分
・そら豆鞘付きで 約600g
・ペコリーノチーズ 約200g
・黒胡椒
・オリーブオイル
*あちこちのレシピに「塩」も記載されていますがチーズの塩分だけで十分で、不要と思います。
ローマ風の場合上記の2食材にベーコンも取り合わせる。
・ベーコン 約100g
*個人的にはベーコンは蛇足の様に思いますが、お好みで決めて下さい。
写真は撮ったので掲載します。
材料写真ベーコン付き
<作り方>
1・そら豆は鞘付鞘から取り出します。
2・ペコリーノチーズは薄く削るか、スライスします。
*ピクニックの場合は3ー4ミリ程度のスライスの方が食べやすく、食卓でいただく場合は薄く削った方が見栄えがベター、かな。
3・お皿に盛り付け、黒胡椒とオリーブオイルを少しかけて、赤ワインと一緒に頂きます。
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ペコリーノとはヒツジの乳から作ったチーズのことで、独特の風味と旨味があります。
有名で一般的なのはローマ地方で伝統的に使われているペコリーノ・ロマーノとサルデニア州で作られているペコリーノ・サルドが有名。実際にはペコリーノ・ロマーノ(ローマのペコリーノの意)大半はサルデニア州で生産されているとのこと。(出典:イタリア語版wikipedia)
私が住んでいる北イタリアでは出されたパスタ料理にコクと旨みを加えるためにパルミジャーノ・レッジャーノ・チーズ(いわゆるパルメザンチーズ)かグラナ・パダーノを下ろしたチーズを加えるのが一般的ですが、中部、南イタリアではパルミジャーノ・レッジャーノ、グラナ・パダーノの代わりにペコリーノを使うことも多い様です。
大分以前、友人のカラブリアのボーイフレンドがミラノに遊びにきたときに、パスタ料理をてサーブしながら当たり前のようにパルミジャーノ・レッジャーノの下ろしたものを薦めたら、
「南イタリアではパルミジャーノ・レッジャーノってこんなに一般的じゃないんだよね。
南イタリアではペコリーノをかけるのが普通で、いつもパルミジャーノ・レッジャーノなんて使っていたら気取っていると思われて敬遠されるんだ。北イタリアでスプマンテやプロセッコのスパークリングワインではなくて、いつもフランス製のシャンパンを飲んでいたら「なんだこいつ気取ってって?!」って目で見られるでしょ?そんな感じに。」
と言ったのが印象的だった。
なるほど食材の「当たり前」は場所が変わると全く変わってくるのだな、と目から鱗が落ちた気分だった。
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