2024年9月6日金曜日

夏の名残り。ステファニアのママのトマトのライス詰め



夕立が数回降って、袖なしのワンピースでは涼しいくらいの陽気になっってしまった。

行く夏が残念なような、涼しくなって嬉しいような複雑な気持ちです。


投稿するレシピも迷うところ。ファッションのように季節を先取りして早速秋らしいレシピを載せるか、まだメルシェの主役の夏野菜の料理にするか。。。。


うーんと迷って、まだ夏野菜の料理にすることにします。


これもステファニアのレシピ。

彼女に関してはブログを始めて間もない頃に書いたこちらのページをご覧ください。

https://note.com/kajorica/n/n8b410b3e1a2b?magazine_key=m2480fe003309

https://cucina-kajorica.blogspot.com/2023/07/blog-post_14.html


しばらく作っていませんでしたが、90年代は時々来客時にもサーブしていました。

今回久しぶりに作ってみて、また病みつきになりそうです。


イタリア長靴の爪先カラブリア州出身のコンチェッタは「うちの方ではこれにチーズやハムも入れるのよ。」と言っていた。


でも私はこのシンプルでベーシックなステファニア・ジャンノッティのトマトのライス詰めが好き。彼女のお母さんのレシピだそうです。


お肉はもちろんチーズさえも使わないのに、とても満足感の高く、見た目もゴージャスなビーガンレシピです。


レシピにも著作権というものがあるので、やたらに他人のレシピを引用すると著作権の侵害になってはいけない。

オリジナルからどの様に日本人向きに、また私流にアレンジしたかなどもご紹介します。



今回はアフターレシピのエピソードはありません。



<材料>  丸型トマト 10個分 = 5-10人分 (主食の場合は3人分)

        オーブン皿は直径25cmを使用


1・丸型トマト 10個

*こちらではラマート(枝付き)と呼ばれるトマトを使用しました。

*トマトの種類に関してはこちらをご覧ください。
https://cucina-kajorica.blogspot.com/2023/09/blog-post.html

*トマトの味が決め手です。味の濃いものを選んでください。


2・バジリコ 4、5本


3・お米 大さじ山盛り10杯 

*トマト1個にお米大さじ山盛り1杯という割合。

*ステファニアはお米の種類にパルボリドと呼ばれるお米サラダなどに使われる種類を推奨しています。イタリアで一般的なリゾット用のお米だと芯が残るので。

*日本のお米でもできると思います。もしも芯が硬めの場合は次回から漬け込み時間を加減してみてください。


4・エキストラ ヴァージン オリーブオイル 大さじ7杯


5・塩約7g、胡椒適量


6・ニンニク 1片 

*なくても良い、けどあった方が美味しい。




<作り方>


1・トマトは洗い乾かし、ヘタの部分を切り落とし、ヘタは捨てずに取っておきます。




*このように、どれがどのヘタとわかる様にしておくと、後でサイズ合わせをしなくて済んで楽です。



2・トマトは中身をくり出し、芯に緑色や白い部分があれば取り除き、汁と一緒にミキサーにかけます。




3・2にお米とベジリコのみじん切り、塩、胡椒、エキストラヴァージンオリーブオイルを加え、オーブンに入れる前に45分ほど漬け込みます。




4・所定時間付け込みお米が汁気を吸い取ったら、薄くオリーブオイルを塗ったオーブン皿にトマトを並べ、トマトの中に3を入れていきます。

普通はこの状態でオーブンに入れます。(元のレシピでも)




5・お米を詰めたトマトに「ヘタの蓋」をします。

これは私の考案です。焼いている途中お米が渇きすぎないように。




6・オーブンは200-220度に設定し、温まるのを待たずに入れて35ー40分程度焼きます。


7・お米に火が通ったら出来上がり。







熱々ではなく、数時間味をなじませた方が美味しいので室温でいただきます。



オリジナルレシピで焼いている途中にする事として以下の様に書かれています。


「時々オーブンを開けて、皿にたまっている汁を掬ってトマトにかける。米の表面が渇きすぎない様に注意。パサパサになっていたら、小さじでトマト米をかき混ぜること。」とあります。


これが面倒臭い、と私は思います。220度に熱したものを扱うのもストレスフルだし、220度のオーブンを何度も開けるのも不経済。


この対処策として考案したのは、はじめに切り取ったトマトのヘタを蓋の代わりに使うことにしました。そうすると、米の表面が渇きすぎ小さじでトマトとお米をかき混ぜる必要もなくなります。


何?おこげが好き?その場合でもお米を溢れるばかり煮詰めると必ずはみ出すお米が焦げるのでご心配なく。


更に、見てくれも楽しい感じになる、と私は思うのですがいかがでしょう?




もうひとつの我流アレンジはオイルの量

*ステファニアのレシピでは以下のように書かれています。


「この料理で間違えるとすれば、ここくらい。こんなにめちゃくちゃに多いはずはない、と思うかもしれないが、沢山のオリーブオイルが必要なのだ。それだけたくさん入れても結局はすべて染み込んで、ほど良い焼き具合となるので。トマト一個にオリーブオイル大さじ一杯から一杯半を目安とし、オーブン皿にさらに二、三杯入れる。」


これを読むとオイルの量は大事なポイントと思えるのでこの量で何度か試してみたけれど、やはりオイルが日本人の私には多過ぎた。当時イタリアに来て間もなかった90年代は。

何度食べてもこれはやっぱり間違いでは?と思った程。

当時はトマト1個にオリーブオイル大さじ1/2杯で作っていました。


今回トマト1個にオリーブオイル大さじ2/3杯にしてみてちょうど良い感じ。


オーブン皿に二、三杯というのは不要です。


なぜなら、トマトのヘタを蓋にすることでオーブンを開けないので、オーブン皿にトマトの水分とオイルが染み出してきて溜まるので、オーブン皿はオイルを薄く塗るだけでOK.


オーブンから出して火傷しないくらいになったら、オーブン皿染み出したトマトの水分とオイルの汁をトマトのヘタの蓋を開けて中に何度か流し込み、味をなじませます。


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