長ーい夏休みを頂きました。
4月から7月まで他人のレシピを多く投稿したので、すっかり怠慢になってしまい、ペースも狂い復活するのに時間がかかりました。
とはいえ、長ーい夏休みはNote投稿に関してだけで、仕事の夏休みは4日+10日の合計2週間。
日本人には「そんなに沢山?」と言われ、イタリア人には「そんなに少しだけ?」と言われる長さです。
長い方の10日間の休みはベルリンを中心にポツダムやドレスデンで過ごしたのですが、ドイツというお国柄から豚肉料理と野菜が中心で、戻ってきて体がお魚料理を欲していました。
第二次世界大戦の日本への降伏要求が練られポツダム宣言として発表された建物です。
ポツダムには他にドイツのベルサイユと呼ばれる豪華な宮殿もありますが
このツェツィーリエンホーフは豪華主義でなく高い美意識の建物でした。
では魚料理。
でもイタリア、特にミラノはお魚が高い。
ヴェネツィアでキャーラと魚市場で買ったサンピエール(まとう鯛)はヴェネツィアで一番高い魚市場で1kgで20ユーロだったのにミラノでは普通のメルシェで1kgで50ユーロというのはどう考えても納得がいかない。
その搾取に対抗するため最近通い始めたのが冷凍食品専門のスーパー。
鮮魚屋さんではサーモンはほぼ全て悪名高い養殖魚なのに比べ、冷凍食品専門店では野生のサーモンが入手可能なのも嬉しいところ。値段もかなり安い。
冷凍のイワシは不味かったが、頻繁に買うわかさぎは美味しく、鮮魚屋で1kgで18ユーロはするのに、冷凍食品専門だと500gで3ユーロ。何と1/3の値段。
全国展開の冷凍食品専門スーパーではミラノだからといって値段を上げたりはしないから、イタリアで最も物価の高いミラノで全国平均の価格になりお得感がある、という事なのかもしれません。
なので他の魚にも目を向けようと見てみると鱈の切り身が400gで3ユーロ。安い!
袋を開けると24cm程度の切り身が3つ入っています。
一食1ユーロで魚料理。嬉しい値段。
鱈。干し鱈は色々に調理したことがあるが、生の鱈となるとあまりピンとくるレシピがない。
ネット検索するとクチーナイタリアーナのサイトで、こんな美味しそうなレシピがヒット。
https://www.lacucinaitaliana.it/ricetta/secondi/merluzzo-allistriana-2/
鱈のイストリア風だそうです。イストリアというのは半島の名前でイタリア最北西端トリエステあたりから始まります。
現在はごく一部がイタリア、一部スロヴェニア、大半はクロアチアになっていますが、過去にイタリア領だったこともあり、イタリア人がイストリアという地名を口にする時、「外国」というニュアンスは聞き取れない感じです。
早速試してみて、その後手間のかかる部分を簡略化し、我流にアレンジしたものをオリジナルレシピの後に書くことにします。
トロリと甘い玉ねぎとじゃがいもと淡白な鱈の味が絶妙で、簡単美味で一週間毎晩食べてしまった程。
オリジナルレシピ:クチーナイタリアーナ掲載の「鱈のイストリア風」
調理時間:35分
<材料> 4人分
タラの切り身 500g
ジャガイモ 50g
新鮮なイワシ 2尾
玉ねぎ 1個
レモン 1個
ニンニク 1かけ
唐辛子 1本
イタリアンパセリ
野菜ブイヨン
塩
塩漬けケッパー
エクストラバージンオリーブオイル
<作り方>
イストリア風タラのレシピでは、タラの切り身を細切りにし、みじん切りにした玉ねぎ、潰したニンニク、みじん切りにしたパセリの小枝、塩、少量のオイルと一緒にフライパンに入れます。弱火で約10分煮込みます。
タラを皿に移し、茹で汁にみじん切りにしたケッパーひとつかみ、洗ったイワシ、すりおろしたジャガイモを加えます。よく混ぜ、少量のスープを加えて、ジャガイモに火が通るまで約10分煮込みます。
タラと唐辛子をソースに加え、加熱して数秒味を調え、レモン汁を絞っていただきます。
さて簡略化アレンジですが、このオリジナルレシピで簡略化した箇所。
1・タラの切り身を細切りにし>>冷凍魚をそのまま使うには細切りは不都合。切り身をそのまま使いたい。>>切り身そのままの方が見てくれもゴージャスな感じ
2・切り身丸ごと使う場合「約10分煮込み、タラを皿に移し」>>ここで魚の形が崩れてしまう。>>一度入れた魚は触らないで調理する方が簡単。
3・すりおろしたジャガイモを加え>>ジャガイモすりおろすのが面倒臭い。>>スライスする。
4・新鮮なイワシ 2尾>>隠し味のためにイワシ2尾だけ買うのは面倒>>オイル漬けアンチョビに置き換える。
*****
鱈のイストリア風・我流簡略化ヴァージョン
調理時間:20分
<材料> 一人分
・タラの切り身 約130g
・ジャガイモ 中1個
・オイル漬アンチョビ 1切れ
・玉ねぎ 中1個
・ニンニク 1かけ
・水 40mi
・白ワインまたは調理酒 20ml
・塩 写真では真鯛の出汁塩を使用
・イタリアンパセリ 一掴み
・塩漬けケッパー 一掴み
・エクストラバージンオリーブオイル
・ペペロンチーノ 1個 (省略可)
・レモン 1/4個 (省略可)
<作り方>
1・玉ねぎとニンニクは薄くスライスします。
2・オリーブオイルを熱したフライパンに1とオイル漬アンチョビを入れ、2、3分軽く炒め、プライパン全体に広げます。
3・皮を剥いて2、3ミリの厚さにスライスしたジャガイモを2の上に均等に広げ、軽く塩をします。
4・3の上にタラの切り身を冷凍のまま乗せて、軽く塩をします。
5・塩漬けケッパーは水で洗い脱塩し、イタリアンパセリとともに小さめに刻み、4の上に散らします。
6・フライパンに蓋をして弱火で煮込み、2の工程から計算して15分程度で火を止めます。
*お皿に盛り付ける際に魚の形が崩れてしまいます。
来客などの時には食卓にそのまま出せるような綺麗な浅鍋で作るのが見栄えが良いと思います。
そんな浅鍋をお持ちでない方は、お鍋料理用の土鍋でもいいかもしれません。
#タラ
#鱈
#鱈のイストリア風
#Merluzzo
#イストリア
#イストリア風
#ジャガイモ
#玉ねぎ
#アンチョビ
#レモン
#ケッパー
0 件のコメント:
コメントを投稿