2024年11月29日金曜日

圧力鍋で時間短縮その2・生ソーセージとリンゴのリゾット


先週に続き
圧力鍋で作る新しいリゾットです。

これもリンゴを使うのでまた似たようなものかと思われるのは大間違い。


リンゴと合わせるものがソーセージなのと、リンゴを入れるタイミングが異なることでで全く別の味に仕上がるのが面白いところです。


12月上旬の夕食会は別のメニュー採用と決めましたが美味しいのでご紹介します。


これも圧力鍋を使うと、玉ねぎのみじん切りから測っても15分もかからずに簡単に出来上がります。

もちろん普通のお鍋でも+数分で調理可能。


このリゾットはやや酸っぱ目のりんごと豚の生ソーセージとのマッチング。



<材料> 二人分


・お米(リゾット用)140g


・りんご(酸っぱ目のもの)1個


・豚の生ソーセージ  100g

*生ソーセージの入手が難しい場合は豚ひき肉にやや多めに塩胡椒をし、1日以上置きます。


・玉ねぎ 小1個 


・ニンニク 1かけ (なくても良い)


・白ワイン   1/2 カップ


・ラード 少々


・オリーブオイル 少々


・胡椒


・野菜のブイヨン (市販のものでもOK)

https://cucina-kajorica.blogspot.com/2024/04/blog-post.html





<作り方>


1・ニンニクと玉ねぎはみじん切りにします。


2・鍋にラードとオリーブオイルを少々熱し、玉ねぎを入れて2、3分中火で炒めたら米とリンゴを加えさらに炒めます。


*先週同様、普通はバターを使うのですが、ラードを少し入れる方がしっくりくると思うのです。(私観)

*先週のリゾットではリンゴは歯応えがあるくらいに仕上げるために後から入れますが、豚肉にはとろりと甘く溶けるようなリンゴが似合うので、このレシピでは初めからりんごを入れて煮ます。





3・お米が良い感じにトーストされたら、白ワインを投入し蒸発させます。


4・お米の倍の量の水とブイヨンを加え、よく混ぜてから圧力鍋の蓋をして7ー8分煮ます。

*時間はお米のタイプにより変わります。



5・7-8分煮たら蓋を開け、まだ水分が残っているようなら、蒸発するまで煮切ります。




*圧力鍋を使わない場合、リゾット用お米のパッケージに指定された時間(普通13-15分)


7・皿に盛りつけ、胡椒をして頂きます。





2024年11月22日金曜日

圧力鍋で時間短縮、新作ゴルゴンゾーラとリンゴのリゾット

 



新しいレシピです。

12月上旬に夕食会を開くので久々に新しいメニューをといくつか試作しているレシピの一つです。

まだ夕食会にこれ採用とは決めていませんが美味しいのでご紹介します。


有名な北イタリア産のカビ入りゴルゴンゾーラチーズを使います。

ゴルゴンゾーラはミラノの東北東16kmほどのところにある同名の町で生まれましたが、今大半はノバーラというミラノの西45kmの町で生産されているそうです。


カビ入りチーズですが意外な事に果物によく合います。

前菜やワインのおつまみにブドウとゴルゴンゾーラを交互に食べるというのも是非お勧め。


このリゾットはやや酸っぱ目のりんごとのマッチング。





<材料> 二人分


・お米(リゾット用)140g


・りんご(酸っぱ目のもの)1個


・ゴルゴンゾーラ(ドルチェ)チーズ  50-80g (好みで加減)


・玉ねぎ 小1個 またはエシャロット 2、3個


・白ワイン   1/2 カップ


・ラード 少々


・オリーブオイル 少々


・胡椒


・野菜のブイヨン (市販のものでもOK)

https://note.com/kajorica/n/n9b026f6654e6

https://cucina-kajorica.blogspot.com/2024/04/blog-post.html




<作り方>


1・玉ねぎまたはエシャロットはみじん切りにします。


2・鍋にラードとオリーブオイルを少々熱し、

*普通はバターを使うのですが、ラードを少し入れる方がしっくりくると思うのです。(私観)玉ねぎを入れて2、3分中火で炒めたら米を加えさらに炒めます。



3・お米が良い感じにトーストされたら、白ワインを投入し蒸発させます。




4・お米の1.5倍の量の水とブイヨンを加え、よく混ぜてから圧力鍋の蓋をして5分煮ます。




*本場イタリアではリゾットはカセロールと呼ばれる浅めの鍋で作りますが、圧力鍋を使うと時間を2/3短縮できます。


*またリゾットを煮込みながら徐々にブイヨンを加えるのが多数派ですが、お米通ほどこねずに、お米を炊くように煮込む方がいいと言います。


5・4を煮ている間に、リンゴの皮を剥きみじん切りよりは大きめの、適当な大きさに切っておき、4が5分経過したらりんごを加え、さらに蓋をして3分煮込みます。

*圧力鍋を使わない場合、リゾット用お米のパッケージに指定された時間(普通13-15分)の5分前にりんごを加えます。




6・リンゴが煮え、お米がアルデンテに仕上がったら火を止め、熱いうちにゴルゴンゾーラを加え、溶かすように混ぜます。




7・皿に盛りつけ、胡椒をします。


*刻んでおいたリンゴの皮で飾り付けをしてみました。しなくても美味しい事に変わりはありません。






2024年11月15日金曜日

母餃子風vsマウロのミネストラ風・ロールキャベツ東西二種



日が短くなり、大勢での夕食会が多い季節になりました。


下の写真は昨晩のネッラ家で夕食会の前菜。

左側のビーツとギリシャ風ヨーグルトとザクロの前菜美味しかったので、近いうちにご紹介します。




さて、私のレシピに戻り、少数人の食事会だと色々実験的なメニューを公開するのですが10人を超える会食となると、セコンド(メインディッシュ)は肉の塊のローストとかで済ませてしまうことが多く少し反省しています。


地球環境的にも年齢的にもガツンとお肉の塊、と言うのではないセコンドも少しは開発したい、と昔のおもてなし料理の本を見返していました。目に留まったのが一見丸ごとキャベツの中にひき肉や野菜が詰まっている物。見栄えが良い。


そう言えば昔ミラノのミシュラン星付きレストラン「アイモ・エ・ナディア」の評判セコンドにロールキャベツがあると言う話を聞いた。

日本ではかなり一般的な家庭料理ロールキャベツ、実はイタリアではかなり珍しいもの。どこでも食べた事がない。

となると、おもてなし料理として面白いかも。

見栄えの良いサボイキャベツで作ってみよう。


日本だとコンソメ味かお醤油味かの選択で方向性が分かれるのかな?


イタリア人にはあまりお醤油味のキツイものは出さないよう気をつけているので、煮込みはブロード(コンソメ)で具を選択は和風、にするか洋風にするか。

あれこれロールキャベツの人気レシピを見てみたが、なんとなくピンと来ない。


どういう和風か、どういう洋風か、が問題だ、と二種試作。



<母餃子風ロールキャベツ>


そこで和風は昔母が毎土曜日膨大な量を作った餃子の具を詰め込んでみる事に。


そう、亡き母は餃子に尋常でないこだわりがあった。市販の皮では満足できず、うどん屋にサイズと厚みを特注で作らせていた。毎週土曜になると100数十個という大量の母と私でひたすら作り、家族5人でひたすら食べた。

来客にも我が家名物として出されたので兄弟姉妹の友人の間でも有名だった。


母の最後の1年入院し看病で頻繁に帰省していた頃、学生時代の親友ケミの家に泊まりに行ったら餃子を用意してくれていた。

「かじょ、最近帰ってもお母さん入院しているから暫く食べていないんじゃないかと思って。。」と。

今思い出しても泣ける友情だ。

ケミありがとう、ね。


母の餃子の具は中身の具は豚ひき肉、ニラ。キャベツなどの一般的な具のほかに長ネギではなく玉ねぎを入れていた。玉ねぎを入れると焼いている間にグッと甘味が出てくるのだ。





<東西二種共通材料>


・サボイキャベツ 丸ごと1個 余ったら他の料理に使いましょう。


・自家製野菜コンソメ (*なければ市販のコンソメで十分)200 ml

https://note.com/kajorica/n/n9b026f6654e6

https://cucina-kajorica.blogspot.com/2024/04/blog-post.html



<東西二種共通過程>


1・サボイキャベツは1枚ずつ丁寧に葉を剥がし、包み込むのに使える葉は芯の暑い部分を葉の厚みに近づけるべく、削ぎ落とします。




2・外側の固すぎ葉や中心部の小さ過ぎる葉は大きく切っておきます。




3・大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、1%の食塩を加え包み込むのに使える葉を茹で、適度にしんなりしてきたら湯から引き上げ、よく水を切ります。


*この時、外側に硬めの近い葉を下に、中心に近い柔らかめの葉を上に入れると、適度に茹でられた順に取り出せます。


4・包み込むのに使う葉を全て引き出したら、具の中に入れる葉を茹で、絞ってみじん切りにしておきます。



5・二種の具を葉の大きさに適した量手に取り、軽く楕円状に形を整えて葉に巻き込みます。





6・浅めの鍋にロールキャベツを並べ、別途温めておいた薄味コンソメ200mlをロールキャベツの半分か2/3程度のまで注ぎ、蓋をして中火で20分煮込みます。

*途中水分が減りすぎたら湯を注ぎます。

写真のような火にかけられるテラコッタの器だと後片付けにも便利です。




<母餃子風具材料> 二人分


・豚生ソーセージ 100g

*なければ豚挽肉を買ったら塩胡椒をして1日置く。


・玉ねぎ 中半分 70g程度


・ニラ 適量


・キャベツ 包み込むのに使わない部分50g程度


・生姜 適量


・ニンニク (なくても良い)半カケー1カケ


・醤油 小さじ1


・ごま油 小さじ1


<作り方>


1・玉ねぎ、ニラ、キャベツ、生姜はミジン切りにして豚生ソーセージとよく混ぜ、醤油、ごま油を加えて満遍なく混ぜる。





<マウロのミネストラ風ロールキャベツ>


今年の1月に投稿したこのマウロのミネストラ、大好物なので、是非この味をロールキャベツで再現したい、と言う試みです。


https://note.com/kajorica/n/n56631d2ee23d

https://cucina-kajorica.blogspot.com/2024/01/3.html



<マウロのミネストラ風具材料> 二人分



・豚生ソーセージ 100g

*なければ豚挽肉を買ったら塩胡椒をして1日置く。


・玉ねぎ 小半分 50g程度


・セロリ 50g程度


・キャベツ 包み込むのに使わない部分50g程度


・シナモン 適量


・ナツメグ 適量


・パルメザン粉状 または みじん切り 20g


・赤ワイン 少々


・塩、胡椒 適量


・オリーブオイル



<作り方>


1・豚生ソーセージ、シナモン、ナツメグ、ワインを混ぜ、最後にワインで覆って一晩から1日置いておく。




2・玉ねぎ、セロリ・チーズはみじん切りにして一に混ぜる。



*****


作ってみての感想


「母餃子風具」は大変美味です。日本人の口に合うと思うます。


「マウロのミネストラ風具」も大変美味です。

ポイントはシナモンとナツメグはちょっと多いかな、と思うぐらい入れましょう


初回、玉ねぎを「母餃子風具」と同量、セロリも同量入れたのですが野菜のボリュームが増えすぎてやや物足りないので少し玉ねぎとセロリの量を減らしました。



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