2025年7月25日金曜日

夏の簡単スイートツ 冷凍みかんならぬ「冷凍あんず」オリジナルレシピ

 


4月から他人のレシピばかり投稿していたら、すっかり怠け者になり癖が付き、今年の春まで、夏のバカンス時期以外は毎週投稿を保ってきたのに、先週は投稿お休みまでしてしまいました。


今週は手抜きで簡単美味のスイーツのご紹介。


海外に暮らしていると、日本の懐かしい夏の食べ物に「冷凍みかん」があります。


赤いネットに縦に並んだ「冷凍みかん」と干し杏の乗った「横川の釜飯」は母の田舎に帰省する電車の中での楽しみにしていたものでした。


「冷凍みかん」。冷んやりとしたお菓子の様な、果物のおやつ。


冬のみかんの旬に美味しいものを見つけたらそのまま冷凍庫に入れるだけで自宅で簡単に作れますが、一般家庭の冷凍庫の大きさを考えると、冬に旬の果物を数カ月保管するのは若干厳しいのでは。


そこで、暑くて冷凍果実の食べたくなる時期に旬の果物に置き換えてみました。

以前スイカのアイスキャンディーは載せましたが、他に色々試して、なかなかおいしく出来上がる果物は「あんず」と判明。桃も試しましたがあまり美味しく出来ません。


今年から始め、色々な人に出してみましたが、結構評判です。

簡単ですがご紹介します。



<材料> 4人分


・あんず 8個-12個


・グラニュー糖 少々




<作り方>


1・熟れた甘い杏を選び、洗ってタネを取り、縦に8つ割りにします。




2・シリコンシートまたはオーブンペーパーに1を並べ、グラニュー糖を全体に軽く振り掛けます。



*シリコンシートまたはオーブンペーパーを使うのは、柔らかくてくっつかないシートを使うと硬く凍っても取りやすいため。

*グラニュー糖はなくても良いのですが、ないと少しだけ物足りないかも。お好みで加減して下さい。


3・固まったらシートから剥がし、器に盛ります。

*長時間凍らせても氷の様に固くはなりませんが、高齢で歯の弱い方にサーブする時は、ガチガチに固めず、冷凍庫に2時間程度置いた位がベターです。








2025年7月11日金曜日

パオラGの誕生日用オレンジ風味のザッハトルテ(パオラRの家のお料理VIII)



パオラRの家のお料理シリーズの最後に私の作ったザッハトルテのオレンジ風味ヴァリエーションを投稿します。


ザッハトルテ。ご存知の方も多いと思いますがウィーンのホテルザッハの名物で「チョコレートケーキの王様」としてつとに有名です。


基本のレシピは昨年12月に投稿したこちら。今回は1.5倍の分量で作りました。

https://cucina-kajorica.blogspot.com/2024/12/blog-post_13.html



今回は大のチョコレート好きパオラGのキリの良い数の誕生日なので、どうしてもチョコレートケーキに沢山キャンドルを立てたかったのですが、上記のカカオパウダーで覆った仕上げではキャンドルを吹き消す際にカカオパウダーが飛び散り悲惨な状況になることを想像。そこで今回は初めて本格ザッハトルテの様にチョコレート・コーティングすることに決めました。


チョコレート・コーティングが大失敗で極めて見てくれの悪いケーキになりましたが、見た目は多数立てたキャンドルで誤魔化し、味はなかなかでした。


本来のザッハトルテはスポンジ部分には多量のチョコレートは入れませんが、私はいつもフランスのガトーショコラの基本分量で作るので、これにチョコレート・コーティングをしたら、ほぼ「チョコレートの塊」の様なケーキになりました。


またザッハトルテは水平に半分に切った中と外側、チョコレート・コーティング前にアプリコットジャムを塗りますが、オランジェットの様にチョコレートとオレンジは取り合わせが良いので、アプリコットジャムの代わりに自家製オレンジジャムを使ってみました。


本来ザッハトルテにアプリコットジャムを使うのは考案者がウィーンに住んでいたからで、もしも南欧に住んでいたなら、きっと地中海の果物オレンジとの味の取り合わせを考えたろうと、勝手に想像しています。


結論から言うとチョコレートとオレンジの味の取り合わせとても良いですが、チョコレート味が強いのでジャムだけではオレンジ風味が若干不足。次回はチョコレートの量を少し減らし、オレンジピールを下ろしたものをスポンジの中に混ぜ込んでみようと思います。



<私風チョコレートケーキ材料>  

ケーキ型 21.5cm


・ブラック・チョコレート 300 g


・バター 105 g


・薄力粉 90 g


・アーモンドパウダー   60 g


・グラニュー糖 150g

*上白糖でもOK


・卵(大きめ) 6


・オレンジジャム 適量



参考までに本格ザッハトルテ材料はイタリアのメジャーなレシピのサイトのジャッロ・ザッフェラーノ(GIALLO ZAFFERANO)によると以下なので、チョコレートの量が1/3である以外は比率はあまり大きく変わりません。ザッハトルテはバターをホイップしますがガトーショコラ風はバターはチョコレートと一緒に湯煎で溶かし、泡立てません。



<基本ザッハトルテ材料>  


ケーキ型 21.5cm用 

・ブラック・チョコレート 110 g


・バター            100 g


・薄力粉            100 g


・グラニュー糖 135 g

*上白糖でもOK


・卵(大きめ) 5


・アプリコットジャム 適量


<チョコレートコーティング用の材料>

*上記二タイプ共通


・ブラック・チョコレート(カカオ60%) 200 g

*チョコレートで有名なミラノのパティシェのエルネスト・クナムによると70%以上のブラック・チョコレートより60%程度の方がこのケーキには適しているとの事。


・生クリーム 135 ml



<作り方>

スポンジ部分までは冒頭のリンクをご参照下さい。



1・焼き上がったスポンジは型から外します。



2・1を水平に二つに切っておきます。



3・チョコレートコーティング用の材料、ブラック・チョコレートと生クリームを鍋に入れ弱火にかけ溶かします。沸騰はさせません。




4・2の2枚のスポンジの間と外側の上面、側面全体にオレンジジャムを塗ります。



5・3が滑らかに解けたら少し温度を下げ、上面と側面に3を塗ります。



*前述のエルネスト・クナムによるとチョコレートが最もツヤツヤに仕上るのはチョコレートと生クリームのミックスの温度が40度くらいだそうです。


*お誕生日用にキャンドルを立てる予定の場合はコーティングのチョコレートがまだやや柔らかいうちに、キャンドルの位置に穴を予め開けておくとキャンドルが立てやすくなります。


*ジャムなどもついているので。冷蔵庫で保存し三日以内にいただきます。








*****


ザッハトルテと聞く度に、90年代に勤めていた事務所でボスがウィーン出張のお土産で買ってきたものを台所に放置し、翌朝出勤したら蟻が山のようにたかっていた事を思い出します。


黒山の蟻に怯える私と秘書を横目に甘いもの好きのボスが、「蟻に毒はない!」とフーッと息をかけて蟻を吹き飛ばして食べていた漫画のような光景をいつも思い出しますが、それ以外今回は特別なエピソードはありません。



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