料理とか、レシピとか、そんな立派な言葉で呼ぶには若干引け目を感じますが、、、
美味しい。
ネット上でも紙媒体の料理雑誌などでも色々な創意工夫を凝らした、時には奇を衒ったと言いたくなるようなレシピを多く目にするけれど、この料理はシンプル過ぎて記事のネタとなる事は決してない。
でも何かの機会に作ってみると、皆に口を揃えて褒められる。
レストランの前菜カウンターなどでは定番的存在だけれど、以外と家庭で作る人は少ないのかもしれない。
食材の味を活かし、最低限の手間と調味料を加えただけで、野菜はこんなに美味しくなる、という、ある意味、究極のイタリア料理と言ってもいい。
どんな野菜ででもできますが、焼くだけで味がガラリと変わるナスとズッキーニがお勧めです。
新鮮な食材と美味しいオリーブオイルを使ってお試し下さい。
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今年の長い方の夏休みは諸事情あって親友のお姉さんシルビアと珍道中となった。
最も長く滞在したベルリンの貸アパートでは、シルビアは大のお料理嫌いなので当然料理は私主導となった。
ベルリンのスーパーマーケットの野菜や果物の質は結構良かった。ただ、イタリアの物と比べ色が薄めのものなど見ると、味も薄めかとじーっと見入って買わなかった物もいくつかあった。
サラダも毎日は飽きるので、3日目に野菜のグリルを作ろうということに。
シルビアは「ただ焼いただけでこんなになるの?」ひどく驚いた様子で「美味しい」を連発し、ビフテキ用のグリルを持っているから、是非家で作ろうと言っていた。
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<調理用具>
・レストランでは下の写真のような鋳鉄のグリル板が使用されています。なので焼き目も野菜に綺麗なストライプがつきます。過去に何度も買おうかと思ったけれど、それだけの為にこんなに重くて高い調理器具を買う決断が出来なくて今日に至っています。
代用品としては表面加工の無い鉄製のフライパン、それもなければ中華鍋。
私は長年中華鍋で作っています。
表面加工のあるものは空焼きすることになり傷むのでお勧めできません。
<材料> 二人分
・丸ナス 1個
・ズッキーニ(大きめ) 1個
・塩 ひとつまみ
・エキストラ ヴァージン オリーブオイル 少々
<作り方>
1・ナスは洗って5-6ミリの厚さに輪切りにします。
2・ズッキーニも洗って5ミリ程度に縦にスライスします。
*イタリアのレストランでは普通、鋳鉄のグリル板で作るのでズッキーニの長手は切らずにそのままにしますが、ウチでは底の丸い中華鍋で作るので長手は半分に切りました。
3・鋳鉄のグリル板または表面加工の無い鉄製のフライパン、なければ中華鍋を火にかけてよく熱します。油などは入れません。
4・3を十分に熱したら、野菜を重ならないように置いていきます。
5・両面綺麗に焼き目が付き、野菜の中がとろりとなったら軽く塩をしてお皿に盛り、エキストラ ヴァージン オリーブオイルを一筋だけかけていただきます。
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