2025年9月19日金曜日

彩の良い簡単魚料理 カジキマグロの水夫風 ペシェスパダ アッラ マリナーラ


30年前に買った「ラ クチーナ イタリアーナ」誌発行の魚料理の本に掲載されていたレシピ。

基本調理法から上級者向けまでパノラマ的で詳しいとても良い内容なので、今でも時々見直す本です。


ミラノの魚の値段がバカ高いことは前々回にも書きましたが、昔まだマグロが買える値段だった頃、数人の夕食会用にに1.5kgくらいの塊のマグロを買ってきて、切らずにこの方法で30分くらい煮込んで作ったものです。実際本に掲載されていた写真では塊の輪切りのマグロを使っていたので。

でも最近の魚の値段の急騰を思うと、主菜とはいえ一皿だけに2万円近く散財する勇気はないので、今回は慎ましく一人分作ってみました。今度人を呼ぶ時は切り身を人数分で良いかも。


今回も冷凍魚で、マグロの代わりにカジキマグロを使ってみました。冷凍魚でもなかなか美味しいので、新鮮な採りたての魚だったら絶対もっと美味しいはずです。


味だけでなく、見栄えの彩も華やかですが、手間のかからない、15分くらいでできる簡単料理です。


マリナーラという名前、ピザのメニューなどでもありますが、マリナーラというのは「水夫風」という意味なので海の幸を使う料理によく名付けられます。


南イタリア風にトマトやバジリコ、黒オリーブ等を入れ味が強めなので、デリケートな白身の魚よりマグロやカジキマグロの様な赤身の魚との方が似合う料理です。





<材料> 一人分


・カジキマグロ 切り身 一切れ (160-180g)


・トマト、またはプチトマト   150g


・黒オリーブ        50g


・バジリコ 2、3本


・長ネギ(細め) 1/2本


・オレガノ 少々


・オリーブオイル 少々


・白ワイン(または料理酒) 40ml



<作り方>


1・カジキマグロは両面塩をしてオレガノを塗します。




2・熱したフライパンに薄くオリーブオイルを敷いて1のカジキマグロを両面焼きます。



3・2の作業をしている間にプチトマトは二つに切るか切り目を入れ潰し、種を出しておきます。

*大きなトマトを使う場合は湯むきして種を取り、半口大に切ります。


4・長ネギは縦に二つ割にし、長さ 6-7cm切ります。




5・2に両面焼き目がついたら、周りに3、4、黒オリーブを綺麗に配置します。




6・5に白ワインとオリーブオイルを振りかけ、洗ったバジリコの葉を加えて蓋をして10分程度弱火で煮込んで出来上がり。

*大きな魚の塊を煮込む場合は、大きさに応じて煮込む時間を調整してください。














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2025年9月13日土曜日

超簡単!究極の簡単料理イタリア風野菜のグリルをベルリンで作る。




料理とか、レシピとか、そんな立派な言葉で呼ぶには若干引け目を感じますが、、、

美味しい。


ネット上でも紙媒体の料理雑誌などでも色々な創意工夫を凝らした、時には奇を衒ったと言いたくなるようなレシピを多く目にするけれど、この料理はシンプル過ぎて記事のネタとなる事は決してない。

でも何かの機会に作ってみると、皆に口を揃えて褒められる。


レストランの前菜カウンターなどでは定番的存在だけれど、以外と家庭で作る人は少ないのかもしれない。



食材の味を活かし、最低限の手間と調味料を加えただけで、野菜はこんなに美味しくなる、という、ある意味、究極のイタリア料理と言ってもいい。


どんな野菜ででもできますが、焼くだけで味がガラリと変わるナスとズッキーニがお勧めです。


新鮮な食材と美味しいオリーブオイルを使ってお試し下さい。


*****


今年の長い方の夏休みは諸事情あって親友のお姉さんシルビアと珍道中となった。


最も長く滞在したベルリンの貸アパートでは、シルビアは大のお料理嫌いなので当然料理は私主導となった。


ベルリンのスーパーマーケットの野菜や果物の質は結構良かった。ただ、イタリアの物と比べ色が薄めのものなど見ると、味も薄めかとじーっと見入って買わなかった物もいくつかあった。


サラダも毎日は飽きるので、3日目に野菜のグリルを作ろうということに。

シルビアは「ただ焼いただけでこんなになるの?」ひどく驚いた様子で「美味しい」を連発し、ビフテキ用のグリルを持っているから、是非家で作ろうと言っていた。


*****


<調理用具>


・レストランでは下の写真のような鋳鉄のグリル板が使用されています。なので焼き目も野菜に綺麗なストライプがつきます。過去に何度も買おうかと思ったけれど、それだけの為にこんなに重くて高い調理器具を買う決断が出来なくて今日に至っています。




代用品としては表面加工の無い鉄製のフライパン、それもなければ中華鍋。

私は長年中華鍋で作っています。

表面加工のあるものは空焼きすることになり傷むのでお勧めできません。






<材料> 二人分


・丸ナス 1個


・ズッキーニ(大きめ) 1個


・塩 ひとつまみ


エキストラ ヴァージン オリーブオイル  少々




<作り方>


1・ナスは洗って5-6ミリの厚さに輪切りにします。




2・ズッキーニも洗って5ミリ程度に縦にスライスします。



*イタリアのレストランでは普通、鋳鉄のグリル板で作るのでズッキーニの長手は切らずにそのままにしますが、ウチでは底の丸い中華鍋で作るので長手は半分に切りました。


3・鋳鉄のグリル板または表面加工の無い鉄製のフライパン、なければ中華鍋を火にかけてよく熱します。油などは入れません。


4・3を十分に熱したら、野菜を重ならないように置いていきます。



5・両面綺麗に焼き目が付き、野菜の中がとろりとなったら軽く塩をしてお皿に盛り、エキストラ ヴァージン オリーブオイルを一筋だけかけていただきます。









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