2025年7月4日金曜日

ジャガイモと鰯のオーブン焼きとルチアについて(パオラRの家のお料理VII)

 


パオラRの小学校時代からの親友ルチアのレシピも投稿します。

元々シリーズ名を「パオラRのお料理」とせずパオラRの「家の」お料理としたのは、このルチアのレシピも是非書きたかったから。


ルチアはかなりの偏食傾向にあり食事の支度となると毎回サラダを作るのが定番で、このジャガイモと鰯のオーブン焼きは例外。けれどとても美味しかったのでご紹介します。


ルチアについてはレシピの後に。


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<材料> 4-6人分


・じゃがいも 1kg


・カタクチイワシ 40尾


・ケッパー(小さめ) 1握り


・フィノッケットまたはディル  1握り


・オリーブオイル


・パン粉


・塩



<作り方>


1・ジャガイモは皮ごと固茹でにし、芯がなくなったら皮を剥き、8ミリ程度のスライスにします。


2・イワシは丸ごと買ったなら手開きにしてハラワタと背骨をとります。


3・オーブン皿にオリーブオイルを塗り、1と2を交互に重ね、刻んだフィノッケットかディルとケッパー、パン粉を散らし、軽く塩をします。




4・大きなオーブン皿なら何度も重ねずジャガイモとイワシを一層ずつでも良いですし、小さめのオーブン皿なら材料が無くなるまで1、2、3の順番に繰り返して重ねます。



5・最後に全体にオリーブオイルを軽く回しかけします。


6・180度に熱したオーブンで25分程度、イワシに火が通るまで焼いて出来上がり。








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ルチアとは数年前に、パオラRと一緒に知り合った。当初から二人を比較するとルチアの方が私に似ている印象を受けた。


ルチアの職業はアートセラピスト。

芸術療法、または絵画療法、創造力治療とも呼ばれるアートセラピーとは、作品と表現方法を通し患者の象徴的、表向きの自己表現を読み取り、解釈を引き出す心理療法をする職業。

本当は美術が好きでブレラ美術学校(ミラノ唯一の公立美術大学)に行きたかったのだが、固い職種の両親に反対され、両親も納得してくれる範囲で美術に関われる職業として選んだという。


その話を聞いて、美術大学に進みたいのでそのための専門の予備校に行きたい、と言ったら「美術大学なんて大学じゃありません。そんな予備校に行かなきゃ入れない様なら、美術大学なんて行かなくてよろしい!」とキッパリ言った私の母のことを思い出した。横暴な母だった。まあその高額の予備校には行かなくても一応美術大学には進学出来たので恨みはないが。


パオラRの田舎の家にはルチアの部屋があり、画材やイーゼルが置かれている。


彼女の車に乗ったら、あちこちで拾った綺麗な物、樹皮やら落ち葉やらが何気なく置かれていたし、午後の暑い時間パオラRが木陰で昼寝をしている間、水彩画を描いたりしている。





ルチアの雰囲気から、ずっと独身だったのだと私は勝手に思い込んでいたのだが、二度目に「田舎の家」に滞在し二人だけになった時、その私の思い込みを読み取るかの様に、今までどんな人と付き合ったのか、尋ねもしないのに話し出した。


若い頃に一度結婚した。その夫にぞっこん恋をしていたのに三年後に他に恋人が出来て離婚した。辛かった、と。その後何人かの男性と付き合ったけれど、今では皆と良い友達関係なのだと言う。


ルチアは相当な偏食傾向にある。好き嫌いで食べないものの他、主義で食べないものも多い。

まずお肉は動物保護と地球環境のために食べない。でも生ハムをちょっと摘んでいたのを目撃した事もある。朝ご飯に牛乳は飲まないがヨーグルトは食べる。チーズは熟成された物は嫌いでフレッシュチーズは好き。野菜はなんでも大丈夫かというと黄色いパプリカは好きだけど、赤いパプリカは嫌いだと。他にも例を上げればキリがない。

そんなに細かく好き嫌いの分かれている人を、私は他に知らない。


偏食傾向のある人というのは往々にして、人間的にも偏ってる事が多いと思って来たが、そういう点で彼女は例外になる。誰とでも気軽に話し気さくな人なのが不思議だ。




流石アートセラピスト!と言いたくなる様なルチアの作ったケーキ



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