この立派なメインディッシュになるヴィーガンレシピはキアラに教わったもの。
乾燥そら豆をスープジャーで漬け込んでおけば、10分程度の短時間で見栄えの良い美味しい料理が出来上がります。
これまでも同名のキアラは何人か登場していますが、ここで登場するキアラは、レッジョ・エミリア出身のキアラで初登場です。
キアラは私の元ボスのパートナーでお料理の上手な小学校の先生。可愛くて聡明で、知的好奇心が旺盛な人。
私の元ボスは職業的には天才肌で、ちょっとクレージーで、とても良い人なのだけど、女性の趣味は50歳くらいまで「なんでいっつも?!」と言いたくなるくらい無茶苦茶美女だけど、性格にはかなり問題ありという女性とばかり付き合っていたので、晩年にでもキアラと落ち着いて私もやっと安心出来た。
新型コロナがまだ猛威を振るっていた2021年12月、大病をして免疫力が下がっていた元ボスを大勢の会食に呼ぶのは控え少人数で家に招待した時に、年末の年越しはクネアツのパオラの家を借りて一緒に過ごそう、ということになった。
クネアツの山の家に滞在中、キアラは何の料理をする時も、さりげなく、でも分かりやすく説明してくれた。「私に対して説明」というより独り言のように「こうする。。。そしてこうする」という感じで、教わっているという感じすらせず、自然と手順や気をつけるべきことが身につくのだった。
こんな人が自分の小学校の先生だったり母親だったらすごく色々なことを自然に学べることだろうと思う。
いくつか彼女が作った料理の中で、特にこの乾燥そら豆をピューレにしたものとやや苦味のある野菜炒めのコンビネーションは、味も見栄えも、満足感もとても高いヴィーガン料理で感心。
本来は南イタリアのプーリア州の料理でカタロニアと呼ばれる苦味のある野菜を茹でて炒めたものと取り合わせるのが伝統的ですが、今回は北イタリアで冬に多く出回る大好きなトレヴィス(ラディッキオ・ロッソ)を炒めたもので作ってみました。
日本ではトレヴィスはこんな風に料理するには値段が高すぎるので、何かやや苦味と癖のある油炒めの似合う野菜で作ってみて下さい。
茹でてからオリーブオイルで炒めたほうれん草などでも良いかもしれません。
クネアツでの年越しの写真はレシピの後に。
<材料> 二人分 (写真は一人分)
・乾燥そら豆 150g
・ニンニク 一カケ
・セージの葉 2枚 乾燥OK 省略もOK
・トレヴィスまたはやや苦味と癖のある油炒めの似合う野菜 200g(写真は300g)
・オリーブオイル 適量
・塩胡椒 適量
<作り方>
1・料理を始める2、3時間前にスープジャー(魔法瓶)に入る量の水と乾燥そら豆と皮を剥いたニンニクを鍋に入れ火にかけます。
2・沸騰したらスープジャーに1を流し込み蓋をします。
*これはひとり、ふたり分の少量作る時に私が使う方法で省エネにもなります。伝統的な作り方をする場合は乾燥そら豆を3、4時間前水に浸けた後、豆の倍の量の水で約1時間煮込みます。3・2、3時間経ったらスープジャーの豆とニンニクは一度水を切り、鍋に入れ豆の同量の水を入れてさらに煮込みます。
4・その間にトレヴィスを適当に刻みオリーブオイルで炒め塩胡椒で味を整えます。
約数分炒め野菜の中がとろりとするくらいになったら火を止めます。
5・3が煮詰まったらブレンダーでクリーム状に仕上げます。ブレンダーをかけた後水っぽいようなら更に加熱を続けてマッシュポテトくらいの硬さに仕上げます。
6・4と5をお皿に盛り付け出来上がり。好みでオリーブオイルを一筋落としても良し。
前菜なので半量にしています。
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クネアツの家はロープウェイの駅から大分歩くからリュックサックで来るようにと言ったのに「スーツケースをソリのように滑らせれば簡単に運べるんだ!」とスーツケースで来た元ボス。
まったく。。。。クレージーなんだから。。
気持ちの良い晴天の続いた滞在だった。
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