2024年12月27日金曜日

留守番クリスマスとリカルドのボッタルガ(からすみ)パスタ、ヘルシーバージョン


 

ズッキーネとボッタルガの相性が良く、数あるボッタルガのパスタの中では一番好きなレシピです。

とても簡単です。


先週金曜の晩くらいから喉がイガイガし出した。日曜にも熱はなかったけれど、最近また新型コロナにかかっている人も多いので念の為にと月曜朝PCR検査をし陰性。


普段の山用具の他に皆へのクリスマスプレゼント、私が担当のクリスマスイブのディナーの材料を冷蔵庫内、冷凍庫内にまとめ、準備を整えたのが23日の夕方。

ところが夜になり具合が悪い。。。まだ熱はないけど出そうな感じで脈がやけに早い。。。


出発予定の24日朝、前日の晩よりさらに具合が悪い。

このコンディションで雪山歩きなど言語道断。

山の家の暖房が具合が悪いとも聞いている。標高2000mのクネアツは前日の天気予報で「最高気温」が氷点下11度だった。最低気温は氷点下20度近い。


狭い車の中で、家の中で、料理しながら始終咳き込む自分を想像する。


これ以上悪化しなくても自分のためにも皆のためにも、と残念ながらドタキャンする意図を知らせる。


出発後車の中からパオラRが気遣いで電話をくれる。

「イブの夕食作れなくてごめんなさい」と謝ると、「26日には帰るから、回復したら27日か28日なら食事に呼んでくれても良いわよ。」と。。。


午後になり熱が出るが25日の朝にはピークは超えたのを実感。でも大事をとって25日は安静にしたら、26日午後にはほぼ普通に戻っていた。


という経緯で5人分のクリスマスイブのディナーの食材が丸々残り(メニューは先週の投稿をご覧下さい。)明日ウチに来れる人が来てイブに予定していたものを食べる展開に。


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このレシピは以前、食いしん坊で料理上手な猪男リカルドに教わったレシピですが、トスカーナ出身の彼は何でも濃厚に仕上げる傾向があり、ズッキーネは油で揚げていました。

私観では油で揚げるのは重くなり、健康にも美容にも悪いので野菜はノンオイルのグリルにアレンジしました。



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<材料> 一人分


・パスタ リングイーネ(スパゲッティの断面が楕円のパスタ)

    またはスパゲッティ 70-80g


・ボッタルガ 10-12g


・ズッキーニ 1本

(イタリア語だと1本の時はズッキーネなのですが。。。)


・エキストラバージン・オリーブオイル 適量


・塩



<作り方>


1・ズッキーニは洗って水を切り約5mmの輪切りにします。



2・中華鍋を良く熱し、ノンオイルで1を重ならない様に広げ中火で焼きます。




*通常イタリアでは野菜のグリルは鋳鉄のグリル板を使いますが、中華鍋でもフライパンでも出来ます。私は表面積が大きい、つまり一度に沢山焼けるので、中華鍋を使うこと普通。


3・片面に適度に焼き目がついたら裏返して両面良く焼き、軽く塩を振ります。


*茄子やズッキーニはこうしてノンオイルで焼いただけで味がガラリと変わり、美味しい付け合わせ野菜や前菜になります。




4・その間に大きめの鍋にパスタを茹でる湯を沸かし、沸騰したら水の1%の量の塩を加えパスタを投入します。


5・ボッタルガが塊の場合はその間におろしておきます。




6・パスタが茹で上がる5、6分くらい前に、パスタの鍋の上に3を置き温めます。


7・パスタが茹で上がったら5のボッタルガと3のグリルしたズッキーニ、エキストラバージン・オリーブオイルを適量混ぜて出来上がり。




*オリーブオイルを加熱する人もいますが、生のままの方が風味が壊れずに圧倒的にベターです。











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2024年12月20日金曜日

今年のクリスマスイブのメニューとサーモンとスズキのレタス包み


もう来週クリスマス。

昨年はクリスマスメニューに、クリスマスをフランスで過ごした時に教わったポ・ト・フを投稿しましたが、

https://note.com/kajorica/n/n18bc648bcfc8?magazine_key=mf229d0d97651


今年のクネアツで過ごすクリスマスはパオラの友達のパオラRも来る事に。

パオラRはお肉料理が得意なので25日クリスマス当日のお肉料理は彼女に譲り、私はクリスマスイブの魚料理を担当、という展開に。


上記のポ・ト・フのレシピのときにも書いたように、イタリアではクリスマスイブは魚料理、25日クリスマス当日はお肉料理、と言うのが定番です。


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もう一つ大事な事。メニューの構成の仕方。

イタリア料理に興味を持って本など見ながら料理に凝り始めた頃困ったのは、一つ一つの料理は美味しくできても、ディナー全体をどんな風に構成したらいいかがよくわからなかった事。


適切な量で、適切なシークエンスを想像できるようになるまで時間がかかり困った事を思い出したので、今回はメインディシュのレシピだけでなく、決めたディナー全体のメニューもご紹介しますね。



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クリスマスイブのメニュー2024


アンティパスト1・イワシのリエット

一つ目の冷たい前菜は江田島キッチンさんのこのレシピ採用させて頂きます。

試作してみて美味でした。

江田島キッチンさんの「魚のリエット」のレシピとお話とレシピはこちら:

https://note.com/manabu_ueno/n/nf6a4b65bea32


ただしイタリアではブリは一般的でないのでブリをイワシに置き換えます。

ディルを冷凍しておいた野性のフィノッケット置き換えます。


フィノッケットの話はこちらをご覧下さい:

https://note.com/kajorica/n/nbf08c8843b8e?magazine_key=m2480fe003309




アンティパスト2・ラッテリーニのオーブン焼き


二つ目の温かい前菜はラッテリーニと呼ばれる小魚をオーブンで焼いたもの。

ウィキペディアページ中国語はあるのに日本語がない。

ラッテリーニは日本にはないのかな?

小麦粉でまぶして揚げ、軽く塩を振りワインビネガーででマリネにしたものはイタリア全国のクリスマスイブの定番前菜ですが、揚げずにオーブンで焼くほうが油も少なく、ヘルシーでな上、簡単。機会を見てレシピご紹介します。



プリモ・ピアット・ボッタルガとズッキーニのパスタ

ボッタルガのパスタのヴァリエーション

こちらも機会を見て投稿したいと思っています。


セコンド・ピアット


これが今回紹介するレシピです。

本来はゼリーで固めてリフレッド(冷たいアンティパストとしてサーブする料理)としてマティアの成人式のパーティーに出されたもの。これもそのうちご紹介します。

今回はルチアがゼリーが苦手なのと、アンティパストが二種あるので、

軽めのセコンド・ピアットとしてサーブします。





<材料> 4人分 
(写真は試作なので一人分)約20個分


普通は魚料理は鮮魚を使いますがミラノからクネアツの家までは3時間以上かかり、冬場とはいえ「鮮魚を持って移動」というのなんとなく気が重いのと、養殖のサーモンのコンディションの悪さが新聞雑誌で屡々話題になり天然サーモンの方がいい。でも天然サーモンは魚屋から姿を消しつつある。実は冷凍食品だと比較的簡単に見つかるのです。

という経緯で今回はすべて冷凍の魚を使うことに。


・冷凍天然サーモン  約400g


・冷凍スズキ  約400g


・レタス(今回はレタスに似た、写真の”ジェンティーレ”と呼ばれる種類を使用) 大きめ1個


・イタリアンパセリ 適量


・チャイブ(ワケギでもOK) 適量


・塩 適量


・野菜のブイヨン



好みで

・エキストラヴァージン・オイル

・レモン



<作り方>


1・フライパンに水を入れ沸騰するのを待つ間にレタスをよく洗い、芯の部分が固ければロールキャベツの要領で芯を少し削ぎます。


2・1が沸騰したら水の1%の塩を入れ洗ったレタスを1枚ずつ20ー30秒茹ですぐに引き上げます。




3・2を全て終了したら冷水に通して水分を取り除きます。


4・サーモンとスズキは約20gに切り分け、塩をしておきます。


5・イタリアンパセリとチャイブ(またはワケギ)はみじん切りにしておきます。


6・3のレタスの上に4の二種の魚を置き、5の香草を散らし、包み込みます。



7・浅い鍋に湯を沸かし、野菜のブイヨンを入れます。湯の量はレタス包みの魚が半分か1/3くらい浸る程度。


8・7が沸騰したら6を並べ、蓋をして、沸騰を保つ程度で15分程度煮ます。



*オリジナルレシピはオープンで15分だったので鍋で煮るならば10分程度でも十分かもしれません。


このままだと全く脂っ気がないので、好みでエキストラヴァージン・オイルとレモンの絞り汁を食べる時に加えてもいいでしょう。