四週連続で創作大賞、レシピ部門に応募してしまいましたが今週はお休みし、今回はバジリコ(イタリア語)バジル(英語)のヴァリエーションのご紹介。
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イタリア国旗のトリコロール、緑、白、赤は、バジリコ、スパゲッティ、トマトという意味だと言われるくらい(もちろん食を重んじる国民を茶化す冗談で言われます。本当は緑=国土、白=雪・正義・平和、赤=愛国者の血・熱血という意味)イタリア料理に欠かせない香草ですが、原産はアジアの熱帯地方やインド周辺とのことです。
イタリア、ギリシャに伝わったのは紀元前350年頃のアレクサンダー大王の時代、英国やアメリカ大陸に伝わったのはそれよりだいぶ遅く16世紀ごろと言われています。まあ、アメリカ大陸発見が15世紀末ですから、その後まもなく伝わったということになります。
イタリア、ギリシャに伝わったのもアジアとヨーロッパ間であまり行き来のなかった時代なので、アレクサンダー大王がインド遠征で持ち帰りヨーロッパに伝わったという説は信憑性があります。
現代語ではイタリア語でバジリコ、英語でバジル。
ちなみに古代ギリシャ語では「バジリコン」。古代ローマの言葉ラテン語では「バジリクム」と呼び学名はオチムム・バジリクム(Ocimum basilicum)。
今では品種改良も重ねられイタリア各地方オリジナルの品種も多くあります。
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先々週毎年五月にミラノ中心部のモンタネッリ公園で開催される「オルティコラ」と呼ばれる植木の展示販売があり(表紙写真)、イタリア全国から植木屋さんが集まるので、探している珍しい植物を探しに行き、お目当ての植木は見つからなかったのですが、珍しい香草専門の出展者が2、3件あり様々な香草の写真が撮れたので、その他の資料と合わせて今回は特にバジリコの変種をご紹介したいと思います。
セージ、タイムなども珍しい品種が多数種類あったのですが、その多くが聞きなれない英語名がついていて馴染めなかったので割愛します。
意外と品種の少ないのがパセリ系でした。
1・バジリコ コムーネ
(一般的バジリコ)の意。最も一般的なバジリコ。どこででも売っています。
見た目は2のジェノヴェーゼと見分けるのは難しいくらい似ています。
2・バジリコ ジェノヴェーゼ
ジェノヴェーゼと呼ばれるジェノバ種 クラッシコ(古典種)と呼ばれます。
1のバジリコ コムーネよりさらに香りが強い。
*有名なペースト・ジェノヴェーゼにも使うのはこれがベストです。
見た目葉っぱがイレギュラーなナポリ種。
葉の小さなシチリア種。
バジリクム・ミニムムと呼ばれるのと同じような感じです(要確認)
葉先の尖った山岳種
ちょっと大葉に似てる(もっと小さいですが)アフリカ種
北極種、という意味ですが北極で取れるなんてことがあるのでしょうか???
ギリシャ種、シチリア種に似ています。
もしかしたらギリシャから南イタリアのシチリアに渡り、北上しながら姿を変え、今の意一般的バジリコになったのでは、というのは私の勝手な想像です。
タイ種
10・他にメキシコ種が複数あるはずですが画像が見つかりませんでした。
以上は土地のヴァリエーション
11から14までは風味が特殊なもの
シナモン風味のバジリコ
12・バジリコ ぺぺ・ヴェルデ
グリーンペッパー風味のバジリコ
甘草風味のバジリコ
レモン風味のバジリコ
紫色のバジリコ
赤葉バジリコ
初めて聞きました。どこの変種でしょうか?
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