1、2年前のフォンティーナチーズの広告のキャッチコピーで
「フォンティーナはヴァッレ・ダオスタのもの、ではなくて
フォンティーナがヴァッレ・ダオスタなのです。」
というのがありましたが、それほどヴァッレ・ダオスタ州を代表するチーズです。
ミラノで買うと軽く1kg 3000円を超えるので、私はクネアツから森の中を歩いて1時間半ほどのマスコーニャッツで買うことにしています。
マスコーニャッツのチーズはほぼフォンティーナチーズとお同じ味だけれど、やや軽い。
普通フォンティーナチーズを作っているところではバターは売っていない。何故ならバターになる脂肪分も全てチーズに入れてしまうから。
マスコーニャッツのチーズ屋さんではバターは別にに売っている。
だから本物のフォンティーナチーズより軽く(健康にも良く)味はほぼ同じで、地元のチーズ業界で「コストパフォーマンス賞」などを受賞するほどリーズナブルな価格。
マスコーニャッツのチーズ屋さんの看板
切らずにフォルマ(型)を丸々購入する場合
こうやって小さな穴を開け味見をさせてくれる。
そして何よりもマスコーニャッツの立地の素晴らしさ。
マスコーニャッツもクネアツ同様のワルサー集落で一時期は過疎化が進み廃れかけていた。
十数年前村に点在する古い木造の建物を利用して、昔ながらの景観を壊さずに高級リゾートホテルが作られた。今ではフランスの元大統領サルコジなどが夏のバカンスを過ごしたりしている程。
https://www.hotelleriedemascognaz.com/
左上端に見えるのがマスコーニャッツのチーズ屋さんと牛舎
アヤス渓谷の幹線道路から標高差約300mを登って来る車はこのホテルの送迎車くらい。
だから喧騒もなく空気も澄んでいる。
この牛たちは毎年6月から9月末まで美しい高山で過ごし、秋が深まると気候の穏やかな谷に降ります。
こんなところで放牧されて山の草を食べている牛たちは幸せだな、とつくづく思ってしまう。
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