今年の女性の日の持ち寄りランチに作って行ったフィンガーフードを紹介します。
パオラは毎年3月8日の女性の日に持ち寄りランチを企画する。
毎年欠かさず出席する中にはヴィーガンのアメリアもいるので、ヴィーガンアレンジの出来るものも作る。
女性の日=国際女性デーに関する内容はこちらをご参照下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/国際女性デー
所謂マッシュポテトの見た目を変えたバリエーション。
女性の日のフィンガーフードとしては、簡単に崩れないよう卵を混ぜ入れてオーブンで20分焼いてみましたが、自宅で食べるのなら卵を入れず、焼かなくても全くOKなので簡単です。
以下は簡略化したオーブンで焼かない方のレシピです。
女性の日に持ち寄りランチと、どの様に老いたいかについてはレシピの後に。
<材料・ヴィーガン対応> 15ロール分
・カボロ・ネーロ 15枚
*カボロ・ネーロの入手が困難な場合はほうれん草でもOK。
・じゃがいも 3個 約500g
・タッジャスカオリーブ 約40g
*なければ黒オリーブ
・ケッパー 約20g
・塩 少々
・オリーブオイル 少々
<これ以下はヴィーガン非対応の場合のみ加えます>
・ツナ缶 80g
・マヨネーズ 適量
<作り方>
<ヴィーガン対応具(非対応と共通)>
1・ジャガイモは丸ごと茹で、芯がなくなり、簡単に菜箸が刺さる様になったら火を止めます。
2・1は皮を剥き、熱いうちに潰しておきます。
3・2に刻んだタッジャスカオリーブと水にさらして塩を抜いたケッパーを加えます。
<ヴィーガン非対応具>
4・3に好みでツナ缶とマヨネーズを加えます。
<皮=カボロ・ネーロ>
5・カボロ・ネーロは洗って茎を切り落とし、葉の中央の芯を削ぎます。
6・フライパンに湯を沸騰させ、塩をし、2ー3枚ずつ茹でていきます。
*追ってオーブンで焼く場合は少ししんなりしたらすぐ取り出します。
*そのまま使う場合は3分程度茹でます。
*日本のほうれん草の場合は、さっと茹でる程度で十分、と思います。
7・6を布巾の上に広げはよく水を切ます。
<仕上げ>
8・カボロ・ネーロの茎に近い方に具を置き、丸めてロールを作り出来上がり。
左上の三つがヴィーガンのアメリアのためのもの
10人用のテーブルにお煎餅の缶まま並べる。
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女性の日の持ち寄りランチと、どの様に老いたいかについて
このパオラ企画の「女性の日」の持ち寄りランチのメンバーは、主に昔パオラがミラノからマジェンタに仕事で通っていた時の車の相乗りメイト。
彼女自身が私より6歳年上で、彼女の友達の大半は5歳から10歳年上。
つまり十分シニアの領域に達していると自覚している私より10歳から20歳年上になり、かなりのシニア女性揃いとなる。私が一番若いだけでなくいまだに仕事をしているのも私だけ。
日本の様な年齢によるヒエラルキー意識のないイタリアでも皆10歳から20歳年上の女性ばかりとなると若干臆し、平日に行われる時は仕事を口実にパスする事も多かった。でも今年の3月8日は土曜だったので参加することにした。
イタリアに移住して今年で36年目になるが、パオラに知り合う13年前まで私の主な交際範囲は所謂「クリエイティブ畑」の人々で、デザイナー、美術系、音楽関係者。皆「自分こそは」と思っていて、世界の中心に自分を置いている人がほとんどだった。自分は自分は、と話をする人も多い。如才なくエゴをオブラートで包んでいる人でも、中身はそうであることが多い。もちろん、エゴの強い人にはそれなりの魅力もあるし、ある程度のエゴがなければデザイナーもアーティストもオペラ歌手も務まらないのだが、そういうのが鼻につくことも正直少なくはない。
パオラと知り合ってからかなり遠い分野の人とも知り合う機会が増え、特にこの車の相乗りメイトは仕事関係繋がりなので主に医療関係者とソーシャルワーカーだった女性たち。
現役時代の仕事柄も影響してか他愛的なシニア女性を見ると考えさせられる事が多い。
登山家の家庭に育ち、30代の気力と体力を持つパオラや、かなり高齢でも活発なパルマやロレダーナも自分の時間を惜しまず人のために使う。
この日もロレダーナが彼女の知っている慈善団体のチャリティーセールの物資集めの為、「不要な服や靴があったら、今月28、29日に回収があるからね。ああそれから、服だけでなく前回意外と良く売れたのがテーブルクロス。テーブルクロスってテーブルにかけるだけで家族のつながりが深まる様に感じるのだと思うわ。収益金は移民の女性、つまり母親である人が大半なのだけど、移民の女性のためのイタリア語教室に使われる予定だからよろしくね!」と明るく呼びかけていた。
ヴェネツィアにセカンドハウスを持っていて時々人にも貸しているパルマは、私の友人がヴェネツィアの大学で教鞭を取るため数ヶ月間週3日滞在できる家を探していた時に打診したら、そんな長期間では彼女の家はダメだけれど、と数日間知り合いに何件も電話をかけて代わりになる家を探してくれた。
その時は、見も知らずの友人の友人の友人のためにそんなに時間を使ってくれる人がいるなんて、と少し感動した。
マリネッラは初対面の時に仕事はソーシャルワーカーだったと聞いて、「困窮している人達を助けるなんて素晴らしい仕事。」と言ったら、とても「フラストレーションの溜まる仕事なの」と言った。意外な返事に少し戸惑いながら理由を尋ねると、公費の予算が限られているから問題のあることが判っても解決できないことが多く、現役時代は自分を無力と感じることが頻繁にあり悩むことも多かったのだと痛そうに話してくれた。
ご主人が亡くなってからだいぶ物忘れが多くなって、私の名前も覚えていないマリネッラだけれど、お喋りをしながら彼女の心のヒダが深い事に変わりはないと思えた。
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どんな風に老けたいか。
幾つになっても、自分のことではなく人の心配をしている人間でありたいとパオラの旧友たちに久々に会って、今回も思った。
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P.S.持ち寄りパーティーは新レシピ入手の良い機会でもあり、今回マリーナが作った「甘味料を使わないスイート」は中々興味深い一品だったので、そのうち投稿します。
「ファリナータ」はひよこ豆の粉で作るヴィーガン料理
ヴィーガンでない人にはリコッタチーズを添えてサーブをしていた。